●第2戦「ギリシャ」ってどんな相手?

前回に続き、2大会連続で欧州プレーオフの崖っぷちからW杯出場を決めた。今大会が通算3度目の出場で、過去2回はグループリーグで敗退している。

チームの特色は高さとカタイ守備。今回のメンバー23人の平均身長は184センチと、日本の178センチを6センチも上回る。守備に人数をかけてゴールをひたすら守り、ボールを奪えばゴール前にハイボールを放り込んでくるカウンター攻撃が得点パターンだ。もちろん、高い身長がモノをいうフリーキックやコーナーキックにも警戒が必要となる。

攻撃の中心は2013年の最優秀ギリシャ人選手で、今季から英プレミアリーグのフラムでプレーするFWミトログル。188センチの長身を活かしたポストプレーはもちろん、左足からの強烈なシュートも脅威だ。ただし、昨年末のケガの影響からベストコンディションではなく、コロンビア戦でも後半からの出場だった。

また同じく193センチの長身FWサマラスにも要注意。スコットランド・セルティックFCに所属しており、中村俊輔と一緒にプレーしたこともある選手だ。

欧州予選10試合でわずか4失点と守備力には定評があったが、W杯初戦のコロンビア戦では0-3と守備陣が崩壊しており、どう立て直してくるかにも注目したい。


●日本代表チームの注目は?

逆転負けを喫したコートジボワール戦、ほとんどチャンスを作れなかった日本の攻撃陣で唯一気を吐いたのが本田圭佑。前半の先制点はまさにワールドクラスの圧巻ゴールだった。戦前の不調説を吹き飛ばすような動きには、次戦の活躍も期待できる。

一方で心配なのが香川真司。コートジボワールのスピード、パワーに圧された印象で持ち前のテクニックを活かせず見せ場を作れなかった。足元が悪いピッチ状態も影響したといわれ、ギリシャ戦でも天気予報が大雨となっているのは気がかりだ。

DF陣で絶好調なのは、右サイドバックの内田篤人。前半に惜しいシュートを放つなどキレのあるプレイは、海外メディアでの評価もピカイチ。もちろん左サイドバックの長友佑都の奮起にも期待したい。


決勝トーナメントに進出するためには、もはや勝利しか許されない日本代表。
コートジボワールに比べると、明らかにスピードがないギリシャ相手で、日本は攻撃の主導権を握れるはず。あとはゴール前の得点力を発揮できるかどうか。またギリシャの上背を活かした攻撃に、日本のDF陣が対応できるかもカギになる。

ちなみに英ブックメーカー大手・ウィリアムヒルの18日現在のオッズでは、日本の勝利が2.2倍、引き分けが3.1倍、ギリシャの勝利が3.5倍と、日本有利の予想。順当に戦えば勝てる相手だけに、ここは是が非でも勝ち点3を奪い取ってもらいたい!

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