ビジネスマンが往来する新橋駅の烏森口から徒歩10分圏内に"広島焼き"のお店・HIDE坊があります。
店内は、エスニック風なインテリアで、普通のお好み焼き屋さんぽくない感じが特徴的!


今週は、そんなお洒落なお店のオーナー、田中英明さんを取材しました。
究極のオープンキッチンで調理するのが大好き」と笑顔で語る田中さんは
20歳の頃からの夢だった"広島焼き"のお店を新橋にオープンさせました。
はじめは、コンビニで働いていたと言う田中さんは、オタフクソースに入社し、そこで色々なノウハウを学び、2001年に独立しました。
今年の5月28日でオープンから13周年。

「13年……長いですね。」

「私は、広島スタイルが好きなんです。この大都会でなら、海外の方々も含め、様々な方たちにこのオープンキッチンで"広島焼き"を提供できます。"見せる"調理スタイルが好きで、ずっと続けて来ました。料理が好きなのはもちろん、もともと、みんなとワイワイしながら食事するのも大好きなんです。
だから、みんなにおいしいものを提供して喜んでもらうこのスタイルで自分の料理をしたかったんです。自分の作った物を『美味しい!』と言ってもらえるのは何よりの幸せですから。」


若い頃はお金もなく、ジュースを買うのにも躊躇した時期があったと語る田中さん。30歳の時に独立し、今のお店「HIDE坊」を新橋にオープンさせた後は、自分の作る"広島焼き"を、いかに沢山の人に食べてもらうか、一生懸命考えて死に物狂いで働いたと言います。
「お客様の口コミが、何よりのお店のPRになりました。私は、来てくれたお客様に、もう一度来てもらいたい、もう一度、この"広島焼き"を食べてもらいたいと言う精一杯の気持ちで広島焼きを焼き続けてきました。オープンして1年後、頑張りすぎて入院しちゃいましたけどね(笑)。でも、すぐに復帰しました。オープン当初は、メニューのアイテムを絞って出していたんです。それが逆に良かったのでしょう。口コミの影響か、オープンして3年目にはテレビのオファーまできました」


田中さんに、東京の魅力を聞いてみた。
「東京って、日本全国から色々な人が集まる交流の場だと思います。それに、東京は何でもあるところで、食のレベルも高いですよね。情報も多いし、何を食べても美味しい。海外のお客様も多いし、世界中から人が集まるから活気があります。東京で商売を続けていくのは本当に大変だと思いますね。それだけ競争が激しいところでもありますから。私は八王子に住んでるんですが、お店がある新橋に来るとやっぱりシャキッとしますね。活気づけられるんです」


10時にお店に出勤し、24時過ぎに帰宅すると言う毎日を過ごす田中さん。
オーナー自ら、本当に働き者です。
田中さんのこだわりは、広島から取り寄せている生麺。そして、季節によって良い野菜を取り寄せること。広島焼きには、麺が入りますが、麺も焼き方で変わる、と言う田中さん。1つの麺で2種類の食感を楽しめるのが広島焼きの麸なんだとか。
キャベツも、機械を使わないで、繊維を自分で見ながら手切りするんだそう。物凄い量です。同じ食材を使っても、焼く人によって味が変わる"広島焼き"!


私も取材をしながら、"広島焼き"を焼いてもらい試食しました。
やっぱり、普通のお好み焼きの焼き方とは違い、キャベツを蒸す感じで作っていきます。生麺も麺の表面はパリッとしてて、中は半熟のような食感。また、食べたくなる味でした。

ランチにも、たくさんのビジネスマン、観光客が訪れる新橋のHIDE坊は今日も満席です。
最後に、田中さんに、夢は何ですか?と聞いてみました。
「そうですね~。おじいちゃんになってもこうやって現役で"広島焼き"を焼き続けたいですね」
そう語る田中さんの笑顔に、私もまた会いに来ようと思いました。

広島焼 HIDE坊
東京都港区新橋4-10-7-1階
03-3437-6608

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