Tシャツが2ポンド(約350円)、ジーンズが7ポンド(1200円)と激安なイギリスの人気ファストファッションブランド「Primark」(プライマーク)で買ったズボンのポケットからSOSメッセージが書かれたメモが見つかり、騒ぎになっている。

メモを見つけたのは北アイルランド在住の女性で、ベルファストで買った同ブランドのズボンから「SOS! 中国湖南省の強制労働州所に監禁されているものです。毎日15時間に及ぶ労働を強いられている。ここで縫製されているアパレルは海外に輸出されている」と書かれた紙片を見つけた。女性から報告を受けたプライマークは、これまで中国の収容所や強制労働収容所で商品が製造されたことはないと発表したうえで、問題のズボンを回収して調査をすると約束した。またプライマークは、同種のズボンは2009年に販売が終了されたもので、なぜ今になって発見されたのか不思議だともコメントしている。これについて女性は以前に購入したものの、買ったまま使用せず最近になって履こうとしたところ、メモを発見したと主張している。

プライマークについては今月、ロンドンでワンピースを購入した女性が「長時間の労働を強要されている」と書かれたメモを見つけたという報告もある。
かつて中国には強制労働収容所が存在したが、現在は制度が廃止され、収容所も閉鎖が進んでいる。はたして5年前に作られたこのズボンは、どこで作られたものなのだろうか?

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