銭湯が充実の下町・墨田区、その数は現在30軒。近年の話題といえばなんといっても東京スカイツリー。まだ登ったことないけど、近づくとホントにデカっ!!! SFチックなフォルムが周辺の街と不思議なコントラストを醸してます。ここから一番近い"温泉"が、今年4月2日にリニューアルオープンしたこちら。前から素晴らしかったけど、さらなる充実ぶりをご紹介。H24年に天然温泉と認定された弱アルカリ性のお湯と、流行りの人工炭酸泉、真新しい露天風呂、そしてスカイツリーが見える涼み処"スカイツリーラウンジ"がイイネ!!!

東京メトロ半蔵門線、東武伊勢崎線、都営地下鉄浅草線、京成押上線、押上駅から徒歩6分。スカイツリーから10分。昔ながらの宮造りにフロントと休息所を増設し、背後に煙突がそそり立つ。新調の大黒様の絵柄の暖簾をくぐると新しい下駄箱、フロントで下足札とロッカーのキーを交換。お支払いは、なぜか大小2つある券売機で。休息所は、よくある普通の広さ。液晶TVを見ながら8人は座れますかね。飲み物は自販機とガラスケース、アサヒ・スーパードライ、キリン氷結、各200円はあとで^^。アイスはなんと全品100円~!

右・左の浴室は設備内容が違い、日替わりで男女が交代。僕は今まで2回訪れ、両方とも入ることができました。脱衣所には新しい腰かけに洗濯機が2台。子供が遊ぶための玩具が少々。乾電池リサイクルボックス。洗面台には綿棒、ドライヤー、携帯充電、どれも無料。と、心遣いの嬉しい、これらのものは左右共通です。

浴室へ入ると入り口にボディーソープとシャンプー1組が置いてあり、ここから動かさなければ使用可。使う都度、手やタオルにつければ持参しなくてもOKですな。主浴槽は満足な熱めの男湯44度、女湯42度に設定。天然温泉使用で滝の風呂、バイブラバス、座風呂、ボデイマッサージ、かなり強力なジェットバス(これが肩や腰に効くう~)。壁のタイル、所どころにミ◯キー、ミニ◯、プル◯ト、ドナ◯ドが。子どもが喜びそうです。ペンキ絵は左が富士山、右がアルプスの山々、中島盛夫氏の今年3月30日のサイン。閉店時のシャッターにも中島氏のスカイツリーの絵があるんだそうな。
 

ラジカル6

 


右の浴室の端の窓からスカイツリーのクルクル回転する光の輪っか部分がチラ見え、いや、まだここで見ちゃあイカンのだ。ぬるめの薬湯の浴槽は、おお、日替わりで毎日違うんだ~貼ってある月刊予定表によると、しょうが、白金ナノコロイド、登別の湯、ラベンダー、純なま・レモン、とうがらし、よもぎ、はとむぎ、びわの葉、しその葉、静岡のなま茶(ここまで純なま・素材そのまま入れるってことでしょうか)、紀州梅酒! なんてのもある、入ってみたい~~、近けりゃ毎日来たい。HPのトップ、ブログやツイッターで薬湯は確認できるんだって。別料金200円の小さめのサウナに、水風呂。ここまではリニューアル以前のもので、左右同じ。

右側の浴室には人工炭酸線。低温で、長めに浸かることを推奨されています。徐々に細かい泡が身体に引っついてきて妙な気分。左の浴室には広く深い歩行用の浴槽が。ご丁寧に「普通歩き、手足同時歩き、すり足、膝上げ、カニ歩き、ジョギング」の仕方を図解入りで貼ってあるけど、やっているヒトは誰もいなかった。お年寄りのリハビリやエクセサイズ用なのでしょうが、ぬる湯にゆっくり入りたい数人が静かに鎮座してました。

外に出ると結構広めの露天風呂、立派~! 囲いの上部に簾を後から取り付けてあるのは、おそらくスカイツリーの先っぽが見えてしまうからなのか、ご愛嬌。そう、眺める場所はここではない。露天には広めの水風呂まである、こりゃ中のよりこっちのほうがいいや~、これが温泉の源泉そのままらしい。スチームサウナ室まである、サウナ料金200円でこちらも入れて、塩サウナ用の塩はフロントで50円で売ってます。

さあ、いよいよ目玉の"スカイツリーラウンジ"へ!! 階段を2階へ上がっていくとオシャレなウッドデッキ、木製のデッキチェア-もいい感じだあ! このスペース、嬉しいことに左右どっちの浴室にもついています、左のほうがやや広いかも。み、見えたあああ~~スカイツリーの堂々とした上半分!! 威風堂々、幻想的。ゆったり眺め、すっかり陶酔。

さて仕上げ。銭湯のロビーにアイスが売っていたら冬で何でも100%食べる僕。アイスをたいらげそれからル~ビ~、満足度120%~!! シティ・リゾートは銭湯で! セレブ気分を味わおう~。


大黒湯
東京都墨田区横川3-12-14
03-3622-6698
営業時間=15:00~24:00
(7/19より土曜日は14:00~・日祭日は13:00~)
定休日=月曜日
(月曜祝日の場合は営業し翌日火曜休み)
http://daikokuyu.com/index.html

 

 

ラジカル鈴木・イラストレーター
独特のタッチで書籍、雑誌、広告などあらゆるメディアにて活躍する。いっぽう、15年以上もほぼ毎日銭湯に通い続け、つかったお風呂は300湯以上。その経験を生かし、独自の楽しみ方や健康的入浴法のレクチャーなどを展開、銭湯愛好家として登場した媒体は、1010、Tarzan、日刊ゲンダイ、またラジオ出演等
ラジカル鈴木オフィシャルサイト=http://www.radicalsuzuki.jp/

 

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