「今はすべてをね、受け入れて、今後どうしていくか、少し時間を空けたいなというふうに思います……」

ワールドカップ、奇跡のベスト16進出を懸けて臨んだコロンビア戦、日本代表は1対4と完膚なきまでにたたきのめされた。1分2敗でグループリーグ最下位。コロンビア戦直後のインタビューで、本田圭佑(28)は10秒もの長い沈黙の後、絞り出すように言葉を発した。

「その後の取材ゾーンでは、代表引退について即座に否定し、"次も行くつもり"と気丈に4年後への意気込みを語っていましたが……」(民放の現地特派員)

早くも2018年ロシアW杯への出場を目指し始動する日本代表だが、目下の課題は後任監督人事だ。

「ザッケローニが辞任を表明し、協会から接触があったと明かした現コロンビア代表監督のペケルマンやメキシコ代表を率いたハビエル・アギーレといった名前から、トルシエの再登板なんて話もささやかれています」(スポーツ誌記者)

ドイツのスポーツ・メディア「キッカー」の日本担当記者の安藤正純氏は、日本代表監督に求められる人物像をこう語る。

「現実的でリアリスト。親分気質というか、キャプテンシー(リーダーシップ) も必要。さらには、マスコミの批判にも動じない、強いハートの持ち主でなければなりません」

そのうえ、協会の特殊な"事情"もある。

「派閥ですよ。日本サッカー協会には、早稲田閥と三菱閥という2つの派閥が存在します。日本人の場合、そのどちらかから外れると、協会幹部や代表監督にはなれません」(協会関係者)

となると、また外国人監督ということになりそうだが、ここにきて"仰天プラン"が浮上してきたと言う。

「ズバリ、本田ですよ。W杯で不完全燃焼だった本田が、4年間プレーしたロシアの地で、監督として捲土重来を期すというシナリオです。協会の有力幹部が、なにげなく口にしたのがきっかけらしい」(夕刊紙記者)

だが、監督を務めるには「公認S級コーチ」の資格取得が必須だ。

「今すぐは無理だから、とりあえず"つなぎ"の監督を立てる。その後、本田にバトンタッチする構想です。素質は十分。実際、今大会のピッチ上では本田が事実上の監督でした。一部選手から反発が出たのも、一選手である本田が監督然と振る舞っていたから。ただ、彼が本当に監督になれば、強いリーダーシップで引っ張っていってくれるはずです」(前同)

本田は、オファーがあれば首を縦に振るだろうか?!

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