好調狙い馬予想 薮中泰人
キョウワダッフィー本格化!



ダート7Fで争われるプロキオンSが日曜中京のメイン。

中京で行われた前2回は一昨年がトシキャンディの逃げ切り。昨年はアドマイヤロイヤルが中団からの差しを決めた。アドマイヤは一昨年も2着に差してきており、今年も人気を集める存在。左回りコースの巧さは知られるところだし、昨年は1分21秒9のレコードで駆けている。

ただし、7歳の今年は売り物である末脚に鋭さが欠けてきた印象。4戦して5、14、5、3着と物足りない成績だし、前走のオープン特別では、ズブさも加わって道中位置も後方。追い込んだものの2着馬にも2馬身半差をつけられる完敗だった。6月27日に坂路で56秒7の初時計。気配落ちは感じられないが、上積みは疑問で評価を下げる。

実績馬を負かせる魅力ある存在はキョウワダッフィーだ。ダートを主戦場にして以降、15戦の成績が「7440」。すべて3着以内という堅実派。これまで5度の休養があり、6歳でも無理使いしていないから馬体は若々しい。

4走前に準オープンを勝ち、直後のオープン特別で2着。そして前2走はオープン特別を連勝だ。2走前勝ちなど7Fダートで1分22秒6の好タイム。前走も中団からテン乗りの竹之下で一気差しを決めた。

レース巧者で馬込みを気にせず、馬群を瞬時に抜け出せる決め手の持ち主。デビュー時より20キロ近く馬体も増え、オープン2連勝は完全に本格化した。

疲れの残りやすいタイプだから、いつもレース間隔をとっての出走。その意味でじっくり育てる笹田厩舎への転厩もプラスに働いたと想像するが、中間気配もすこぶるいい。

6月15日の坂路61秒0が前走後の初時計だが、18日に55秒4、1週間後の25日には52秒0の速い時計を馬なりでマークしている。適度に先行馬がそろう今年のメンバー。好位直後からキョウワダッフィーが割って出る。

あとは、乗り込み量が不足気味だが、使ってくるならノーザンリバーは有力。賞金面で出走が可能ならベストウォーリアも力量馬だ。

福島の日曜メインは2000メートル芝で争われる七夕賞だ。昨年の勝ち馬、マイネルラクリマに挑む関西馬で魅力ある存在ならラブリーデイだ。前走の目黒記念は目標にされる形で5着に敗れたが、小回りコースに代われば、今度こそ先行差しの器用さがものを言う。6月26日の2週前追い切りも54秒4- 12秒5と軽快な動き。体調は文句なし。
(日刊ゲンダイ大阪記者)

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