先日もミサイル発射騒動を起こした北朝鮮。日本の制裁一部解除も決まり、何やら風雲急を告げているが、そんな極東の地で、ある気運が盛り上がっているとの情報が……。サッカー界の頂点を目指して決勝トーナメントが白熱する中、北朝鮮がワールドカップ開催を目論んでいるというのだ。

ブラジルW杯の模様は北朝鮮でも放送され、サッカーファンから自国開催を熱望する声が多く寄せられた。また、平壌国際サッカー学校や北朝鮮サッカー協会、
さらには政府高官も本腰を入れようとしている向きもある。

しかし、実際問題として同国での開催はかなり難しい。兄弟雑誌『増刊大衆』で連載記事を担当し、北朝鮮にも行ったことがあるテレンス・リー氏(元傭兵・危機管理コーディネーター)はこう語る。

「経済的にも組織的にもそんな余裕はありませんよ。そもそも、誘致活動をする予算すらないでしょう。綾羅島(りょうらとう)メーデースタジアムや金日成競技場はありますが、スタジアムの数も足りません。まず、実現不可能ですね」

もし万が一、開催されたとしても、場所の確保も受け皿もままならず、未曾有の大混乱を巻き起こす。サッカーの振興に熱いといわれる金正恩第一書記の意向といえど、こればかりはいかんともしがたいだろう。

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