自民党の小泉進次郎衆院議員(復興庁政務官)に関する仰天の情報が、永田町を駆け巡っている。
「進次郎氏が離党し、11月に予定される福島県知事選に出馬するというんです。すでに水面下で、その準備に入っているといいます」(政治ジャーナリスト)

この進次郎議員、自民党青年局長時代から現在に至るまで、毎月欠かさず被災地を訪問。東日本大震災の記憶も次第に薄れいくなかで"ただ一人、被災者の心に寄り添い続けてきた"と評価する声も多い。
「出馬情報が流れたとき、進次郎氏の周辺からは"彼なら、当然。また、そうあるべきだ"という肯定的な声が、期せずして湧き上がりました」(同)

出馬に関しては、いまだに国民の間で根強い人気を誇る父・小泉純一郎・元首相の意向も、強く働いているという。

小泉元首相は、2月の都知事選で共闘した細川護熙・元首相と、再びタッグを組み、脱原発と自然エネルギーの普及を目指す一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を、5月7日に設立している。

この「推進会議」の存在と主張を、国民の間に広く浸透させようと、進次郎氏を福島県知事選に担ぎ出したと言うのである。
「福島県は、いわば原発問題発祥の地でもあります。この福島県の知事が脱原発をアピールすれば、全国民に与えるインパクトも強い。そのためにも、政界のニューヒーロー・進次郎氏を担ぎ出し、当選させたいというのです」(前同)

"脱原発に命を懸ける"と公言する小泉元首相にとって、福島県知事選は絶対に負けられない"天下分け目の戦い"なのだ。

一方、将来の首相候補ナンバーワンといわれる進次郎議員側にも、出馬へのやむを得ない事情がある。
「現在、ポスト安倍には、麻生太郎副総理兼財務相や石破茂幹事長らがおり、将来の首相候補といわれる進次郎氏に出番が回ってくるのは、早くても10年後。進次郎氏にとって、それなら"脱原発"や"被災地復興"の旗を掲げて党を飛び出し、様々な面で注目が集まる福島県知事として、政治家としてのキャリアを積むのが"ベター"と判断したんでしょう」(進次郎氏に近い自民党若手議員)

進次郎氏を、将来の首相候補と高く評価する石破幹事長などは、「早まるな、進次郎」と警告したというのだが、進次郎氏の決心は揺るがなかった、という。

小泉親子鷹が、満を持して仕掛ける福島県知事選。
その結末や、いかに?

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