衝撃的なニュースが海の向こうから舞い込んできた。

〈ダルビッシュは最も魅力的なトレード要員だ〉とテキサス地元紙が報じたのだ。

ここまで8勝を挙げ、防御率2・42(7月2日現在=以下同)と、エースとして申し分のない働きを見せているダルビッシュ有(27)が、なぜ放出されようとしているのか。その理由を、本誌連載でもおなじみの福島良一氏に解説してもらおう。

「ダルビッシュが所属するレンジャーズは、首位と14ゲーム離された4位でプレーオフ進出は絶望的。そこでチームは、主力を放出して若手の有望株を獲得する再建プランを立てています。ダルビッシュは入団時の契約で、今年も含めて3年以内にサイ・ヤング賞に輝けば、2016年終了時にFA権を獲得するので、移籍する可能性が高い。それならば、今のうちに放出するのが得策とチームは考えているようです」

7月31日がメジャーのトレード期限となっており、過去に、いくつもの"駆け込みトレード"が実現してきた。

「イチローが2年前にマリナーズからヤンキースに移籍したのも、期限ギリギリの7月23日でした。日本ではトレードというとマイナスのイメージがありますが、メジャーでは首位打者や本塁打王が放出されたりと、主力同士のトレードは日常茶飯事です」(前同)

では、ダルビッシュが移籍するのであれば、移籍先はどこになるのか。

「それは田中将大が所属するヤンキースでしょう。ヤンキースはプレーオフ進出の当落線上にいます。毎年のようにシーズン中に戦力補強をするのは、このチームのお家芸。そうして、後半戦に懸けるんです。今季は上位に行くために、先発投手を獲得するのは当然です」(スポーツ紙デスク)

サイ・ヤング賞を争う2人の日本人投手が並び立つのを想像すると、実現してほしい気もするが……。

「ヤンキースの先発陣の防御率は、田中がいるにもかかわらず4点台で、ア・リーグ15球団中9位。開幕時の先発投手5人のうち、今もローテーションを務めているのは田中と黒田だけです。ヤンキースは若くて将来性のある剛腕投手が欲しいので、ダルビッシュのように働き盛りの投手はピッタリです」(前出・福島氏)

ピンストライプのダルが見られる!?

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