京都市の駐車場建設用地から4万枚以上の古銭が見つかり、話題になっている。古銭が入っていたのは、室町時代のものみられる高さ66センチの備前焼の壺。中には古銭がギュウギュウに詰め込まれており、発見した民間の発掘調査会社「イビソク」によると、現在の価値で400万円以上になるという。
古銭は飛鳥時代の「開元通宝」から室町時代の「宣徳通宝」までと年代の幅が広く、京都という町の歴史の深さを物語っているといえるだろう。
壺が見つかったのは四条河原町にある高島屋京都店の南側。当時、この付近では河原で染色をしていた職能集団の集落があったとされるが、今のところ持ち主はわかっておらず、遺失物扱いとなっている。

発見といえばこの5月にも伊勢商人として知られた、三重県松阪市にある木綿問屋の旧邸宅で、大判小判が見つかっている。こちらは江戸時代の享保大判や慶長小判などの他、一分判金や丁銀など。こちらは正式な鑑定はされていないものの、数千万円の価値がある可能性があるという。
まだまだ各地に埋まっているかもしれない埋蔵金。あなたの家の庭も、掘ってみればザクザクかも!?

このように持ち主が不明の場合、発見された埋蔵金は遺失物扱いとなる。そのため持ち主の子孫があらわれた場合はその人のものになり、あらわれなかった場合は発見者と土地の所有者で折半となる。ただ埋蔵金に文化的価値がある場合は文化財として指定され、国庫や都道府県の所有となり、発見者と土地所有者に相応の「報奨金」が支払われるのだとか。

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