ドラえもんやサザエさんとも肩を並べるほどの国民的アニメ作品『機動戦士ガンダム』。30周年を迎えた2009年には、東京・お台場に実物大のガンダム立像が登場し、約2ヶ月でなんと400万人以上を集客したのは記憶に新しいところです。

現在活躍する30~50代の男性はこのガンダムになんらかの影響を受けており、工学者のなかには「ガンダムを作りたくてこの道を選んだ」なんて人も案外多いんですよね。

そんなガンダムの実物大モデルを、ホンダのアシモよろしく動かしちゃおうというプロジェクトが立ち上がりました。7月上旬、株式会社創通と株式会社サンライズは、動く実物大のガンダムを実現するための技術や企画を募集するプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」を発表しました。

このプロジェクト、実機を作る「リアルエンターテインメント」部門と、仮想現実(VR)技術を活用する「バーチャルエンターテインメント」部門の二部門での募集。技術監修は橋本周司・早稲田大学理工学術院教授が務めるとのこと。本格的です。この計画では、来年2月にアイデア募集を締め切り、2018年中に実機を製作。2019年夏には「ガンダム大地に立つ」的なことになる予定です。なんかスゴいことになってきました。

高さ18メートル(5階立てのビルくらい)のガンダムを動かす技術なんて無茶なように聞こえますが、重機の三菱やコマツ、あとトヨタやホンダあたりが本気になったら、意外とできそうな気がしてしまいます。

世界に誇るコンテンツであるガンダム、2020年の東京オリンピック会場では、実物大のガンダムや量産型ジムが会場を警備……なんて演出ができたら、往年のガンダムファンが感涙するのみならず、日本の技術力を海外にアピールできるチャンスでもあるんですけどね。これを読んでる機器メーカーのみなさん、よろしくお願いいたします!

(了)

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