データ予想 須田鷹雄
5歳馬ケイアイエレガント◎



古馬重賞では年齢別成績を見ると「若い馬ほど強い」という結論になりがちなのだが、クイーンSは5歳馬が強く、3、4歳馬がそれほどでもないという傾向にある。

6歳以上となると、その世代の有力馬が引退した後ということになるのでさすがに劣勢だが、3、4歳の勢いよりは、5歳馬の実績を重視したいところだ。

脚質的は、ハナへ行った馬がそのまま押し切ることもある一方で先行タイプはグループとして強いとは言えず、上位人気になるレベルの馬が頑張っているという印象。むしろ穴ということでは、差しが届く結果のほうが目立つ。

開幕週ということで逃げ・先行タイプに目が向きがちだが、それは騎手たちの意識も一緒。ついレースが前がかりになりがちなので、そのぶん差しが届きやすくなるのではないかと思う。

今年の想定馬は5歳馬が多いのでその中から選ぶ作業が大変だが、過去の傾向から良いと思われる馬をピックアップしていこう。

◎はケイアイエレガント。ヴィクトリアマイルは14番人気という低評価ながら6着と好走した。

GIである程度の競馬をしてきた馬ならここでも通用しやすいし、その前の牝馬重賞が2、1着だから、もはやこの路線では安定勢力と言える。今回のメンバーなら無理をせずハナに行けそうな点もプラスだ。

距離は正直少し長いかもしれないが、ローカルでコーナー4つのコースならばある程度ごまかしはきく。すでに、1800メートルはしっかりこなしているので、1F延長も大丈夫と見る。

札幌は初めてとなるが、一見ダートもこなしそうな血統から、洋芝は向くだろう。○にアロマティコ。今回は北海道シリーズのオープン特別・重賞に好走歴のある馬が少なくなりそうで、函館で巴賞を勝ったこの馬は貴重な存在ということになる。

この馬の脚質で開幕週の競馬は厳しいだろうと思われがちだが、意外と差しも届くというのは先に説明した通りだ。

▲にアイスフォーリス

オークス3着馬がその後は苦しんでいたが、1000万条件まで降級したことで好走しやすくなり、復活の足掛かりとなった。まだ準オープンの身だが前走は重賞4着で、格落ち感は決してない。

北海道シリーズは昨年函館で1戦(2着)しただけだが、時計のかかる決着は歓迎のタイプなので、札幌もプラス材料だろう。


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