“美人すぎる市議”として<美人すぎる○○>の先駆けともなった、元八王子市議にして元ミス日本。現政治キャスターとして活躍中の才媛、佐野美和をナビゲーターとして、”政界の頼れる親父”新党大地代表 鈴木宗男元衆議院議員が日刊大衆読者のお悩みをズバッと一刀両断! 明快にお答えするコーナーです。




美和 今回のお悩みは、宗男先生には、亡くなったお母様を思い出して涙ぐんでしまうかもしれない、結構シリアスなご相談です。

宗男 お袋のこととかでてくると、ちょっと弱いですが・・・まかせなさい!

~タクシードライバー 45歳 男性の方からのご相談~
仕事も順調、家庭も円満で幸せだったのですが、私が中学生のころ蒸発して行方不明だった父がひょっこり現れました。父は、私が物心ついた時から毎晩飲み歩いて深夜に帰ってきては、いつも私たち兄弟や母に暴力を振るい、あげくに他に女を作って出て行った人です。それ以来30年近く会っていなかったのですが、大病を患い、向こうの家庭もなくなり、身寄りもなく頼ってきたのです。父に同情はしますが、どうしても許すことはできず、妹とともにどうしたものかと困っています。ちなみに母は2年前に他界しました。

美和 "昭和な"お話のようで、今でもよくありえる状況かもしれませんね。

宗男 しかし、お父さんは還ってきた。好むと好まざると、親子ですからねぇ。子供は親を選べませんが、この世に生を受けたのは、紛れもなくそのお父さんのおかげなんです。ここは広い心で、お父さんの面倒を見てあげて下さい。

美和 このお父様も大病をしているわけですから、元気なうちに悔いの無いようにしたいですよね。。

宗男 そうすれば必ず、神様仏様がどこかで見ていてくれて、この相談者の方に微笑んでくれますよ。親孝行という言葉がありますが、"親に孝を尽くす"それを願ってやみません。私だって、もっと親孝行しておけば・・・と後悔していますよ。

美和 宗男先生のお母様思いは有名です。それに政界で頭角をあらわして長官にまでなっているのですから、たっぷり親孝行されてますよ!

宗男 親父は、私が20歳の時に亡くなってますから、全く何もしてあげられなかった。親父の代わりにお袋が頑張って、ずっと仕送りもしてくれたし、着物を質屋に入れてお金を作ってくれました。そのお袋が亡くなったのは平成16年でね、私が政治家として浪人中の時でしたからね。亡くなる1週間前「宗男、もう一度国会に行け!」と言ってくれました。「かあちゃんは、悪いことする子供は産んでいない!」「かあちゃんがいちばんわかってる。宗男、自信を持ってもう一度国会行け!」というのが最後の言葉でしたね。(しだいに目が赤く)



美和 お母様が亡くなられた時、新聞の訃報欄で拝見しました。宗男先生は、それこそご自身も大病を患って大変な時でしたよね? 宗男先生、お母さんのお話だけは弱いです。"瞼の母"。

宗男 このご相談者の方とお父さん、昔の話は過去の事です。(気を取り直して)

美和 旦那さんが出て行ったとか、奥さんが出て行ったという話はゴマンとありますが、当事者が小さい時に聞いた話と、大人になってからでは印象って変わりますよね?例えば、小さい時に出て行ったお母さんは自分たちを見捨てて出て行ってしまい、お父さんもお母さんの悪口を言うからお母さんは悪い人とずっと思って来たけれど、大人になって周りから話を聞くと、お父さんからのDVに耐えられず、お姑さんからも出て行けと言われ、やむを得ずお母さんは出て行った。大人になったら悪いのはお父さんだったかも?みたいな・・・。

宗男 それと!熱病と言うか、一瞬の魔がさす事で、男と女は燃え上がってしまう事もありますからねぇ。でも、奥さんの存在は大きいし、子はかすがいです。亡くなったお母さんも、あなたがお父さんに良くすれば、草葉の陰で喜びますよ。お母さんだって、お父さんの事は死ぬまで気になってたと思います。いいご供養になります!!

美和 やはりお父さんとしても、30年ぶりに頼ってきたという事は、すごい勇気をふりしぼって頼って来たんでしょうからね?

宗男 そこが親子なんです!少しは甘えもあったでしょう。でも、このお父さんは甘えられる場所があったというのは幸せ者です。



美和 今は核家族ですしね。今の子供たちで、両親が揃って、おじいちゃんおばあちゃんとも一緒に住んでいる。というケースも少なくなりました。今の小学生の両親は、2組に1組は離婚している昨今ですから。

宗男 でもこのご相談者の方、言うべきことはちゃんとお父さんに言って下さいね。その上で、広い心を持って親子の情を取り戻す!それが人の道だ!!

美和 "親子の情を取り戻す"残された時間で・・・。いいですね! 今、こういうフレーズがこれだけ説得力のある政治家は、永田町見渡してももう居ませんよ。 心に沁みます!!

宗男・美和 一件落着! 困った時は「ムネオ先生に訊け!」


鈴木 宗男(すずき むねお)プロフィール
1948年1月31日生まれ
政治家。北海道出身。拓殖大学政経学部在学中より、故・中川一郎元衆議院議員の秘書を務める。1983年に自由民主党より出馬し、衆議院議員に初当選。防衛政務次官、外務政務次官などを務める。
また1997年には国務大臣として北海道開発庁長官、沖縄開発庁長官を歴任。2002年に自民党を離党。
2005年には新党大地を結成。代表となり、その年衆議院議員に返り咲く。防衛・外交の論客として鳴らす一方、その人情味溢れ、愛されるキャラクターは、歌手の松山千春をはじめとしてシンパが多数。ムネオの愛称でも知られる。
娘は衆議院議員の鈴木貴子。

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