いつの時代でも注目される『占い』。なんか惹かれますよね?
今回は、東京に出てきて20年間で10万人以上の人々を占った蘭木シンさんを取材しました。占いと言っても今回は『タロット占い』です。
実は、毎週金曜日、私が新宿で経営しているbarにシンさんに来て頂いているんです。疑い深い私ですが(笑)、シンさんのタロットは当たる! と思ってます。自ら実証済み(笑)。

そんなシンさんですが、最初は、占いが大嫌いだったとか…
「占いが嫌いだったのに、何で占い師になったの?(笑)」

「そうですね~。私は広島出身なんですが、父が会社を経営していて、母は姓名判断が好きだったんです。私の名前はお祖父さんに付けてもらったんですが、姓名判断で、私の名前は"最悪"と言われてたんですね(笑)。子供心に傷ついて、それから占いが嫌いになったの(笑)」

「広島の出身なんですね。 なんで東京に出てきたんですか?」

「はっきり言ってしまえば、広島が嫌になったから(笑)。広島の田舎の狭い難しい空気感が嫌だったの。それで、広島から出ようと夜行バスに乗って、まず大阪まで出たのね。そしたら、大阪に行く途中、バスの中で盗難にあったのよ。
どうしようかと思って困って、友達に電話したら、その子が東京にいて、『東京においでよ』って言われたのね。財布を2つにわけてたから、もう一つの財布に入ってたお金で東京に来たわけ」

「のっけから凄い災難にあったんですねえ!」

「そう。でも、それがあったから、東京に来たの」

「シンさんは、東京をどう思いますか?」

「東京って、本当に楽よね。東京って、私にとっては、"再生"させてくれる街であり、どんな人でも受け入れてくれる街。広島にいた時は、『東京は冷たい街』『東京は怖い街』なんて言われたけどね。東京に来て20年も経つけど、一度もホームシックになったことはないの」

「話は戻っちゃいますが、上京されて、なぜタロット占い師になろうと思ったんですか?」

「私、鞄一つで東京に出て来て、結婚する前はOLしてたんです。でも、友達がいなかったから、駅にいた占い師のおばあちゃんによく心のうちや、相談事を話しに行ってたの。なんか安心したんだと思うの。決して、占いがして欲しくて行ってた訳じゃないのよね。そのおばあちゃんの影響も大きかったかも知れない。人間性に惹かれた部分もあって」



取材をしていたら、シンさんは、おもむろにタロットを取りだし、占いを始めた。
「占いをしてて良かったことってどんなこと?」

「物凄い数の方を占ってきたけど、例えば、自殺をしようとした人がやめてくれたり、引きこもりの子が外に出るようになったり、パートナーがいないと悩んでる人が、パートナーが出来てイキイキした姿を見た時に、占いやってて良かったと思いましたね」

「なるほど。逆に、占いやってて、悪かった事とかありますか?」

「東京で占いやってると、ビックリするのが、ここまで、心の病気を抱えてる人が多いのかと思いました。そういう方々を占う時は、本当に神経使いますね」

「占いはカウンセリング能力でもありますね……」

「ほら、ここを見て!」
シンさんは、タロットを並べて、下の方を指差した。

「タロットって、"対応策"が出るんですよね。それが他の占いとは違うところだと思います。運命を決めつけるのではなく、変化をもたらすアドバイスが可能な占い。私は、タロットのそういうところが魅力だと思っています」

「将来へのアドバイスが出来る占いなんですね。シンさんは、将来の夢って何かありますか?」

「普通に生きられたら……(笑)」

「えっ?!(笑)」
「"平凡"に生きる事が、どれほど難しいことかを日々感じてます。これから、少子化だし、どんどん高齢者も増えるから、みんなが集まれるようなサロンを作りたいですね」

「それ、面白そうですね。メンタル的な助け合いのコミュニティにもなりそう」

「そうですね。でも、占いはあくまでキッカケ。アドバイスは出来ますが、動くのも、その行動の結果を受けるのも最終的にはお客様自身だということ。占いに依存するのではなく、行動を起こすためのキッカケづくりにして欲しいと思ってます。人間、みんな完璧じゃないから、ドン底の時もある。でもドン底の時は、人に傷つけられることもあるけど、逆に人に助けられ、人に救われることもあると思います。再生するキッカケを探して、頑張って生きて欲しいと思ってます」



占いは、キッカケだと語る蘭木シンさん。
毎週金曜日、Bar KISEKI(東京都新宿区新宿2-4-9 中江ビル地下1階)に、皆さんが幸せになる手助けに、やって来ます!

◆蘭木シンさんへのコンタクトは、こちらまで!

kazwaykaz1002@gmail.com

毎週金曜21:00~
Bar KISEKI
東京都新宿区新宿2-4-9 中江ビル地下1階

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