小沢一郎・生活の党代表が自分の主宰する政治塾で「政界再編のために動く」とブチ上げた。
永田町では「もう終わった人」とか「まだ何をやらかすかわからない」と評価は相半ばするが、どっこい水面下ではさまざまに活動しているという。

「マスコミが注目していないことを幸いに、小沢氏はさかんに動いています。維新の会の若手国会議員と数回にわたり懇談して、選挙とは何かを話し合っています。その席では、橋下・維新代表をしきりに褒めていました」(維新の会関係者)

では、維新と連携を強めるのかと言えば違う。

「政界再編はあくまで野党第一党の民主党が軸になるべき」と公言し、実は海江田万里代表と近い幹部とも盃を重ねている。その相手とは?

「海江田代表を支えている輿石東参院副議長と赤松広隆衆院副議長です。その2人は、小沢氏と極めて親しい関係にある。衆参両院副議長ですから、いざとなれば国会を止めることもできる存在です。海江田氏は、かつて小沢氏が民主党代表選に担ぎ出したこともある人物。小沢氏は、前原誠司氏ら党内の反海江田グループが出ていけばいいと考えてますから、そうなれば海江田氏を軸に一挙に政界再編へと動き出すでしょう」(民主党幹部)

小沢氏のもう一つの強みは、「連合」の古賀伸明会長とのパイプだ。民主党が政権交代した2009年選挙では、2人で全国行脚をした間柄。民主党唯一の組織票となる「連合」は小沢再編の実働部隊となる。

では、小沢氏の出番はいつか。生活の党関係者は、「消費税の再値上げが決まる秋以降」と言い、こう続ける。

「アベノミクスは早晩、行き詰まるでしょう。しかし、安倍首相は"消費税10%"と言わざるを得ず、国民の不満は高まります。小沢氏は"消費税率アップに反対"と言い続けてきているため、これを軸に野党を糾合。勝負は2年後の衆院選。組むのは民主党でも維新の会でもいい。要は、小選挙区で反自民の選挙協力を取りつけるかどうか。政界一の選挙屋の出番なのです」

時は来た。「大乱世の小沢」が復活するのか――。

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