「彼こそ救世主です。長年待ちに待ったホームランバッターで、彼がいなければ今年のカープの勝ち星は半減していたでしょう‼」と興奮気味に話すのは、熱狂的カープファンとして知られる、お笑いコンビのザ・ギースの尾関高文氏。

本塁打、打点での二冠王が早くも確定的なカープの主砲・エルドレッド(34)に、尾関氏は「謝りたい」と言う。

「正直、昨年限りで退団するもんだと思って、まったく期待してませんでした。ゴメンナサイ!!」(前同)

この認識は、大勢のファンも同様だった。

「昨年は4月20日に死球で右手首を骨折し、6月5日に復活したものの、7月6日に再び登録抹消。その間の1か月、23試合の打率はわずか・174ですから」(スポーツ紙記者)

広島の松田元オーナーも、昨年のオールスター前には「アイツはクビ!」と、解雇を決めていたという。ところが、これに野村謙二郎監督以下、現場スタッフが強硬に反対し、オーナーを説き伏せて年俸1850万円ダウンの5000万円での残留が決定した。

「野村監督らが高く評価したのは、野球に取り組む真剣な姿勢。また、不振は日本の野球に慣れていないだけで、対応できれば絶対いけるという確信があったそうです」(専門誌ライター)

その判断が、今季の大爆を生んだ。

「オールスターでも、ホームラン競争で優勝、第1戦で4打数3安打でMVPですからね。7月末までの本塁打33本は、昨季60本塁打したバレンティンとほぼ同じペースです」(前同)

野村監督を"kenny"と呼び、恩義を返そうと助っ人は燃えている。

「このままいけば、どの球団が優勝しても、昨季、バレンティンが獲得したように、MVPはエルドレッドになる可能性が高い」(同)

内野も外野も守り、MVP&60本超えも見えたエルドレッド。広島の王になる日は目前だ‼

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