演歌歌手の氷川きよしが、元マネジャー男性への暴行の疑いで警視庁に書類送検されて、話題になっている。

事の発端は、18日放送のフジテレビ系「スーパーニュース」が、氷川が今年4月にコンサートのために訪れていた岡山市内のホテルのエレベーターで、当時マネジャーを担当していた男性の頭をかばんで殴ったり、足を蹴ったなどの疑いが持たれているとし、警視庁が今月中にも氷川を暴行容疑で書類送検する方針と報道。

一方、元マネジャーの男性についても、氷川の所属事務所に暴行の「口止め料」として、1億円から2億円を要求したとして、恐喝未遂の容疑で書類送検する方針とした。

その後、日刊スポーツなどが「関係者によると氷川側が暴行を認め、すでに示談が成立している」と伝えるなか、21日に氷川が警視庁麻布署に書類送検されたことで、氷川に対する批判的な声も出ている。

だが、今回の一連の氷川の報道に対して首を傾げる者も多い。

「そもそも元マネジャー男性の言い分が正しいか、間違っているのか以前に、警視庁としては、真偽のほどは別として、偽証でも被害届が出て捜査した事件は全て検察官に送致するのが原則です。
検察に送ることを略して『送検』だから、書類送検というと大げさには聞こえますが、単に警察が検察に報告書を送るだけのことですし、真偽の判断はそれからです。検察官に送致することは単なる捜査手続きの一部でしかありません。
一連の報道だと、あたかも氷川が完全に悪者で、逮捕されるように誤解を与えかねないですよね」(法曹関係者)

この元マネジャー男性に関しては、氷川の所属事務所に暴行の「口止め料」として、1億円から2億円を要求した恐喝未遂の容疑がかかっている。

にもかかわらず、真相も定かになっていないこの時期に、ただ書類送検されただけで氷川を犯罪者のごとく一方的に貶める報道がなされていることに違和感を持っているという。

その背景には、「氷川側が暴行を認め、すでに示談が成立している」という先述の報道が色濃く影響しているのだろうが、某民放テレビ局のワイドショースタッフもこう語る。

「氷川が21日に大阪の岸和田市でコンサートを行った際、騒動を謝罪したと報道されていますが、あくまで騒ぎになったことをファンに謝っただけで、『僕自身は恥じることも間違ったことも何ひとつありません』と暴行自体は完全に否定しています。
以前から所属事務所は暴行を否定していますし、この時点で本人も否定しているんですから、そもそも示談が成立しているとは考えにくく、『すでに示談が成立している』という報道自体が間違っているんじゃないですかね。警察が捜査をしたけど暴行なんてなくて、とりあえず捜査はしたから書類送検をした。そう考えると辻褄が合う気がします」

そうしたなか、別の芸能プロダクションマネジャーはこう語る。

「氷川の所属事務所は、2年前に創業者の長良じゅん会長が亡くなられて以来、今回のような真偽不明のネガティブな情報がたびたび流れています。過去には氷川の移籍話が報じられたこともありましたしね。氷川にネガティブなイメージをつけて人気を失墜させることで、新たな演歌界のスターを売り出そうとする勢力があるという話も聞きますし、今回もそういった勢力が暗躍しているんじゃないですか」

芸能界は魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する世界。メディアの情報も自分の目で見極める必要があるのかもしれない!?

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