銀行強盗といえば、防犯カメラに映っても身元がバレないように、昔からマスクやサングラスで変装するのが常套手段。
だが、米ニューヨークで2カ月半の間に8回もの強盗を繰り返して指名手配された男の変装が注目を浴びている。
公開された防犯カメラの画像を見てみると、犯人の変装は基本的に毎回違う帽子を被るという、至ってシンプルなもの。
しかし……その帽子がまずかった! ある銀行に押し入った時は、オバマ大統領の顔がド派手にプリントされた帽子。別の銀行では真ん中に星マークが燦然と輝くラッパー風のキャップ。さらに別の銀行では、ドレッドヘアのかつら付きといった具合に、いちいち帽子の選択がビミョーすぎるのだ。
当然、ネット上でも、話題は犯人の帽子に集中。その独特なセンスを写真付きでツイッターやブログに掲載する人々が続出してしまい、目立たないために被ったはずの帽子が、完全に裏目に出てしまう結果となった。
いうまでもなく、銀行強盗は決して許されるものではない。だが……もしもヘンテコな帽子を被るのではなく、違う形で変装していたら、これほどまでに注目されることはなかったはず。
今ごろ犯人は、
「……ぼうしわけありませんでした」
と、うなだれていることだろう。