美和 夏も終わりですねぇ。夜、虫の鳴く音色を聞くと、過ぎ去っていく夏が愛おしく感じられます。

宗男 あれ!?今日は、なんだか感傷的だね。私なんか、毎日飛び回っていますからね。まだ今年は虫の音色は耳に入っていないなぁ。

美和 今回は、そんな夏の終わりにちょっと切なくなるようなお悩みのご相談です。


~会社員 38歳 男性の方からのご相談~
ムネオ先生、僕の相談にのっていただけますでしょうか。
1年ほど付き合った女性がいて、彼女の妊娠を機にプロポーズ、結婚しました。
その時はじめて、彼女には小学生のこどもがいることが判明しました。驚いたのですが、彼女は妊娠しているし、愛情も変わらないのでそのまま結婚をしました。が、産まれてきた赤ちゃんは見事な天然パーマで(僕も彼女もストレートヘアです)顔もまったく僕に似ていません。彼女は否定しますが、彼女に対する疑念も湧いてきて、騙されたんじゃないだろうかと後悔しています。今では、彼女に対する愛情もよくわからなくなってきました。どうすればよいでしょうか。


宗男 今回は、なかなかシリアスな相談だね。今は医学も発達していますので、ここはしっかり調べるべきだと思いますよ。不信感持ったまま生活するよりは、スッキリしたほうがイイ!

美和 最近、芸能人でも話題になりました、DNA検査ですね?髪の毛が少量と、わずかな血液で判るらしいですね。でも、万が一自分の子供ではなかったら・・・。

宗男 お互いの話し合いで結論を出すべきですね!ただ、縁あって一緒に暮らしているわけですから“大人として”広い心で結論を出してほしいなと思いますね。


美和 今は白黒はっきり付く時代になりましたが、昔はよくこういう話があったでしょうね?

宗男 昔は「誰の子か」判らんかったね。こういうこと、昔からよくありましたが、これからももっと増えて行くかもしれない問題ですよ。しかし、大切なのは「子どもは親を選べない」という事です!これをよく考えてほしいね。

美和 前にも宗男先生からそのお言葉を伺ったことがあります。宗男先生の子供たちへの発言には、いつも優しさを感じますね。これも最近話題になっていますが、不妊治療を行っている女性が、夫の父親つまり義父の精子で妊娠・出産していたケースが、あるクリニックの発表で明らかになりましたが。

宗男 自然の成り行きが一番だとは思うけれど・・・。でも、「産みたくても産めない方」や「ご夫婦どちらかが病気になって産めない方」たちが、それでも子供を授かりたい!と最善を尽くすのは仕方がないですね。倫理的な問題もあるけれど、生きて行くうえで大事な事です。


美和 異議を唱えている団体もありますが、宗男先生はお優しいですね。

宗男 “子は宝”ですし、当事者の方のその尊い思いを大切にしなきゃいかんですね!

美和 話は戻りますが、この相談者の方がおっしゃっている「愛情が分からなくなった」や「彼女に対する疑念」というものは、どうしたらよいのでしょうか?



宗男 人は、いったん思った不信は、その思いがなかなか晴れないのは仕方ない事です。

美和 宗男先生も永田町で、不信を抱いた政治家たちが沢山いらっしゃるんですね?

宗男 それは沢山いましたよ!今回の相談者の方のような、妻に対する疑念はすぐに晴れるものではないから、もう置いておく!それで、現代の科学技術・医療の進歩であるDNA検査を直ちに受けること。そのうえで、子供の将来も考えて、賢明な話し合いを夫婦ですることです!!


美和 今回はとってもシリアスなご相談に、宗男先生から真摯に、親身にお答えいただきました。ご相談者の方、疑念を抱えたままにしないで検査を受けてみて、それからお話し合いをされては如何でしょうか?

宗男・美和 一件落着! 困った時は「ムネオ先生に訊け!」


鈴木 宗男(すずき むねお)プロフィール
1948年1月31日生まれ
政治家。北海道出身。拓殖大学政経学部在学中より、故・中川一郎元衆議院議員の秘書を務める。1983年に自由民主党より出馬し、衆議院議員に初当選。防衛政務次官、外務政務次官などを務める。
また1997年には国務大臣として北海道開発庁長官、沖縄開発庁長官を歴任。2002年に自民党を離党。
2005年には新党大地を結成。代表となり、その年衆議院議員に返り咲く。防衛・外交の論客として鳴らす一方、その人情味溢れ、愛されるキャラクターは、歌手の松山千春をはじめとしてシンパが多数。ムネオの愛称でも知られる。
娘は衆議院議員の鈴木貴子。

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