熾烈な首位争いを演じてはいるものの、投手陣の崩壊で安定感に欠ける巨人。

今オフ、FA戦線での補強は至上命題となっており、かねてからオリックスの絶対エース・金子千尋(30)の獲得に動いていた。

「相思相愛と見られていた両者の関係ですが、ここにきて金子が"巨人には行きたくない"と周囲に漏らしているそうです。最近の巨人は外様に厳しい傾向があります。三顧の礼で西武からFA移籍させた片岡治大さえも、打撃不振になるや即二軍落ちにするようなチームですからね」(スポーツ紙記者)

補強失敗という最悪の事態を避けるべく、巨人は8日にFA権を取得した中日の山井大介(36)の調査に入ったという。

「山井はとにかく器用な投手。中継ぎのエース・浅尾拓也と守護神・岩瀬仁紀が不調時には、中継ぎや抑えとして登板するなど、その万能ぶりには定評がある」(ベテラン記者)

また、巨人には投手としての実力以外にも山井を獲りたい理由があるという。
「今季、巨人は中日相手に12勝6敗と"お得意様"にしているが、山井は巨人相手に、いまだ負けがない(8月21日現在)。相性の悪い投手を引き抜くメリットは、非常に大きい」(前同)

今季9勝2敗とチームトップの勝ち星を挙げ、エースクラスの活躍ぶりの山井。社会人時代から彼を知る関係者は、「とにかく実直な男」と、その人となりをこう話す。

「プロで稼げるようになって、ウルトラセブンみたいなサングラスは、コロコロ変えるようになったけど、グラブはボロボロになっても変えていない。河合楽器時代から同じグラブを使い続けるような実直な男や。FA取っても、簡単にチームを裏切ったりはせえへんやろ」

山井の獲得は巨人得意の札束攻勢でも厳しい模様。中日が誇る"ウルトラセブン"が、金で転ぶと思ったら大間違い!?

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