好調狙い馬予想 薮中泰人
レオパルディナ2歳の頂点へ



オーラス小倉のフィナーレは今年も小倉2歳Sだ。

昨年は小倉デビューのホウライアキコが新馬戦に続いて制し、その後も2歳戦で父ヨハネスブルグの名を高める活躍を見せた。今年も2歳戦向きの種牡馬、スニッツェル産駒のレオパルディナに大きな期待をかけたい。

デビューは6月の阪神。出脚よくハナを切っての逃げ切りだったが、騎乗した武豊は「相手が来れば来た分だけ伸びてくれました」と話す。

クビ差の先着でも着差以上に余裕があったということ。

2戦目が小倉3週目のフェニックス賞。1週前のCWで6F80秒割れ(79秒8)の好タイムをマークして、早めの小倉入り。滞在での競馬もプラスに働いたが、レースはスタートで1馬身ビハインドの形からすぐさま好位に押し上げて3角4番手。馬込みに入れてもひるむ場面がなかった。

4角3番手から直線は外めに進路を取ったが、逃げた2着馬のクールホタルビが鋭角ターン。直線入り口では3~4馬身に差が開いたが、1Fからの反応は抜群。余裕を持って半馬身差の差し切りを決めていた。

410キロ台の小柄な牝馬だが、ブレない走りは、いかにも仕上がり早。前向きな走りに勝負根性の良さも見て取れた。逃げ、差しと違うパターンでの連勝に奥の深さも感じさせる。

前走後はそのまま小倉に滞在。例年と比べて今年はメンバーも手薄。3連勝で小倉の2歳チャンプに輝く。

馬券相手で面白いのはブラッククローバーだ。5、2、1着と3戦目に未勝利を脱したが、走破時計は2走前が1分8秒8、前走が1分8秒6。これは今夏の小倉2歳戦の最速タイムである。前走の勝ち内容もいい。前半3Fが32秒3の超ハイペースを3番手で追走して抜け出したもの。2~4着馬が差してきた展開を考えると持久力は相当なものだ。

川村厩舎の仕上げはレースを使いつつ上向くタイプが多く、前走が4キロ増の468キロ。デビュー4戦目でもまだ上積みが見込める。鞍上も今夏の小倉で活躍が目立つ和田だ。

新潟の日曜メインはサマー2000シリーズの最終戦、新潟記念だ。現在シリーズポイントでトップタイのメイショウナルトが得点の上積みを狙う。

夏に強い体質、前走の3着でマークが緩くなれば、そのまま逃げ切る可能性まであるが、頭狙いならマーティンボロだ。前走の小倉記念でメイショウに先着する2着。

当時がブランク明けだったから、叩いての上積みは大。舞台もディープ産駒向きの外回り2000メートル戦だ。

(日刊ゲンダイ大阪記者)

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