データ予想 須田鷹雄
新潟好相性カルドブレッサ!



なぜかあまり言われないが、近年の新潟記念はかなり荒れる重賞になっている。過去10年の1番人気馬は[0109]、2番人気馬は[1108]と散々な成績だ。

昨年は10、8、7番人気での決着。一昨年は7、9、8番人気。2006年以降は8年連続で7番人気以下の馬が馬券に絡み続けているし、年によっては2ケタ人気馬が2頭絡んだこともある。

3連単導入後で10万円以上の配当にならなかったのは05年だけだし、06年以降は3連複もすべて万馬券。人気サイドの馬券を買うのがバカバカしくなる。なぜこのようなことになるのか。前走レース別成績を見ると、着度数順で上位に来るのは小倉記念、七夕賞、函館記念。

つまり現在のサマー2000シリーズ対象レースである。そのほかも旧北九州記念、クイーンS、エプソムCといった1F違いの重賞が出てきて違和感はない。つまり、「同じような条件でレースをし、同じような馬が出ているのに結果が入れ替わる」ということが波乱の原因ということになる。

なにしろ前走GⅢ組を買い続けた場合の回収率が過去10年で単164%・複112%。つまり下手な予想をするよりも、「全部買う」ほうがプラスになるための早道だったということだ。

ではその中でもどんな馬が新潟記念で良いのかというと、実はこれといった傾向がない。だからこそ毎年波乱が続いても次年度以降ファンがうまく好走馬を捕まえられないのだろう。

なんとか手がかりを見つけようとしたら、新潟実績だろう。他場から新潟へのコース替わりで上向くわけだから、コース実績をヒントにするのは間違っていないはずだ。

今年の想定馬で近い時期に新潟上位クラスの好走歴があるというと○ユールシンギングだが、同馬は前走が新潟大賞典優勝だからある程度馬券も売れてしまうはず。

そこでもっとひねって◎カルドブレッサだ。新潟競馬場では準オープン勝ちがあるほか、新潟大賞典で4着。当時○との着差は0・3秒で、○のハンデが重くなるぶん今回はもう少し際どい勝負になるだろう。

▲にダコール。新潟で勝ち鞍こそないものの重賞3、4着がある。得意の小倉でダメだった直後なので人気落ちしそうだが、新潟も悪くない。

ラストインパクトも良馬場なら復活があっておかしくない。

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