19世紀のイギリス、イースト・エンドで起きた、売春婦連続殺人事件の犯人「切り裂きジャック」の正体が、126年ぶりに判明した。1888年8月31日から11月9日の約2ヶ月間に5人の売春婦がバラバラにされ殺されたこの事件。これまでにさまざまな犯人説が唱えられていたが、その正体はそのうちのひとりとして名前の上がっていた、ユダヤ系ポーランド人の美容師、アーロン・コミンスキーである可能性が高くなったのだ。
この説を主張しているのは、イギリスのジャック研究家であるラッセル・エドワーズ氏。エドワーズ氏は7年前に犠牲者の1人であるキャサリーン・エドウズ氏の持ち物とされるショールを入手。分子生物学者で未解決殺人事件の専門家であるヤリ・ロウヘハイネン氏とチームを組み、そこに残されていた精液をDNA鑑定したところ、コミンスキーの妹の子孫のDNAと一致したのである。
科学的な根拠もありかなり有力と思われる今回の真犯人説だが、問題のショールが古く傷みすぎていて信用性に欠ける、という声もある。稀代の猟奇殺人事件の真相は、まだまだ闇の中のようだ。

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