竹は不思議な植物です。春にタケノコとして目を出すと1日数十センチ、ときには1メートル以上という猛烈なスピードで伸び、わずか2か月ほどで限界まで生長。それ以降は何年たっても同じ高さのままです。

幹の太さも不変。普通の樹木は年輪を刻みながら徐々に太くなりますが、竹はずっとタケノコのときと同じ太さで、年輪もありません。

葉のつけ方も独特です。ほかの植物が瑞々しい若葉を出す春、竹の葉は黄ばんでハラハラと落葉。

ほかの植物が紅葉して葉を落とす秋になると、元気な葉を青々と茂らせます。

このため、俳句では「竹の春」が秋を、「竹の秋」が春を表す季語になっています。

日本では、竹はありふれた植物です。自宅のそばに竹林があり、毎日見ているという人も珍しくないでしょう。

しかし、そんな人でもめったに見られないものがあります。竹の花です。

竹は受粉しなくても地下茎から新しい芽を出し、仲間を増やすことができます。

つまり、花をつける必要もないわけです。それでも、一生に1度だけ花を咲かせます。そしてその後、枯れてしまいます。

種類によって多少の差はあるようですが、竹が開花するのは、だいたい何年に1度といわれている?

①30年に1度
②100年に1度
③200年に1度


答え :②

出題:浜川卓也

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