昨年、日本一の栄冠を手にしながら、今季は一転して最下位に低迷する楽天。

まさに"天国から地獄"のチーム状況を受け、指揮官・星野仙一監督の進退をめぐる情報が錯綜中だ。

「今季が3年契約の1年目ということもあり、続投が既定路線と見られていたが、5月に胸椎黄色靭帯骨化症と腰椎椎間板ヘルニアで戦線離脱するなど、健康面の不安が拭えない。チーム低迷の責任を取って辞任が濃厚ですが、楽天の監督人事は不透明ままです」(全国紙運動部記者)

さまざまな説が浮かんでは消えしているが、本誌はかなりの確度だという、こんな極秘情報を入手した。

「星野監督の休養中、監督代行を務めたデーブこと大久保博元二軍監督が、次期監督に内定しているんです。すでに組閣に向けた人選が水面下で進んでおり、錯綜する情報は、それを隠す煙幕かも」(球団関係者)

"デーブ新監督"を支える側近コーチには、元・大物左腕が招聘されるという。

「デーブが"兄貴"と慕う工藤公康氏が、投手コーチに内定しているそうです。デーブが西武コーチ時代に暴力沙汰を起こしたときも、唯一かばった工藤氏だけに、当然です」(前同)

むろん、選手集めにも余念がなく、"デーブ色"が際立っているという。

「かつての後輩で、渡米したものの、メジャー昇格できずにいる中島裕之、今季、巨人にFA移籍した片岡治大ら元西武の選手を中心に調査を進めているらしい。片岡は巨人と2年契約ですが、"(巨人では)すぐに外されて、つまらない"と、まんざらでもない様子。ほかにも二軍監督の立場を活かして、各球団のファームの選手に片っ端から声を掛けているとか」(スポーツ紙記者)

来季の一軍監督就任に向けて、着々と準備を進めるが、かつて西武で菊池雄星に手を上げて球団を追われたこともある"トラブルメーカー"ゆえ、昇格を疑問視する声も少なくない。

「楽天の監督代行として指揮を執った際は、日替わりの"猫の目オーダー"を売りにし、チームは大混乱。リーダー格の嶋基宏捕手ら主力との相性も、いまひとつ」(前出・担当記者)

また、"美談"で報じられた采配にも疑問の声が。

「高卒ルーキーの松井裕樹投手を、2点リードの5回2アウトで登板させ、半ば強引に初勝利に導いた。紙面で自分の采配が取り上げられることを意識したやり方と揶揄(やゆ)され、"裕樹が見せ物にされてかわいそう"と、チーム内でも同情の声が上がっていた」(前同)

現場からの信頼には疑問符だが、それでも、ベテラン記者は「来季の監督就任は確実」と太鼓判を押す。

「球団の三木谷浩史オーナーという強力な後ろ盾が控えているから、盤石だろう。三木谷オーナーは楽天がスポンサー出資するJリーグの『ヴィッセル神戸』のユニフォームカラーを、サポーターの声を無視して変更するほどの剛腕だし」

なぜ、デーブはオーナーの信頼を勝ち得たのか。

「三木谷オーナーのお子さんが、デーブが代表を務める野球教室に通っていることが大きかったようだ。楽天の幹部クラスしか出席できない食事会にも誘われるほどだからね」(前同)

来季、杜の都で"デーブ旋風"が巻き起こる!?

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