データ予想 須田鷹雄
パワー重視でMメダリスト!



今年のオールカマーは新潟で行われるが、施行コースの違いがレースの行方にも影響を与えそうだ。通常ならば新潟のほうが路面として高速だし直線平坦ということもあって切れ味勝負の馬が有利になる。

しかし今年は、夏競馬からずっと芝コースを使いつづけ、しかもAコースを引っ張る形。秋競馬開幕週の時点で馬場はかなり荒れている。

今の馬場は見た目に茶色くなっていても、匍匐茎(ほふくけい)という根のような部分が生き残っていて意外に走れるはずなのだが、それでもジョッキーが内を避けているということはダメージが大きいということなのだろう。

単純に新潟芝2200メートルの種牡馬別成績を取るとディープインパクトやアグネスタキオンなど切れ味勝負の馬たちが好成績となる。

しかし今回は、パワー寄りで持続力勝負の競馬になるのではないだろうか。

近走成績の良い▲サトノノブレス、△クランモンタナといったところはディープインパクト産駒の中でも上がりの速さだけに依存するタイプではないので何とかなるかもしれないが、せっかく特殊な馬場でやるのだから別な血統を買いたいところである。

この2頭だとクランモンタナの方は、外回りの競馬で好走して内回りで人気になる形でもあり、買われすぎるようなら押さえに回したい。

◎はマイネルメダリスト。目黒記念を勝っているが、もともとは中山芝2500メートルあたりを得意とするタイプで、ステイゴールド×アサティスという血統は決め手より持続力とパワー重視。

これまで33秒台の上がりをマークしたことが一度しかないというあたり、逆に今の馬場には向く可能性がある。

今回は逃げ・先行タイプが不足しているので、前につけられる脚質も魅力。

○にフェイムゲーム。こちらも決め手はないがしぶとい競馬をするタイプ。

春は6着、6着だがGⅠで超一流メンバーを相手にしてのものだから問題ない。

今年はAJC杯3着があるが、適性としては似たものを要求される一戦だと思う。

★にカレンブラックヒル

距離延長となるが、血統そのものは中距離をこなしてもおかしくない。

速い時計が苦手なので新潟の馬場が悪くなることを見越しての参戦だが、その狙いは当たりつつある。

秋開幕週の新潟芝では同じダイワメジャー産駒のブレイズアトレイルが京成杯AH2着、グレイスフラワーが火打山特別に勝っている。

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