英ウエストミッドランド在住のニューハーフの女性(48)が、数千発の銃弾や爆発物を所持していたとして、英国裁判所が7年の実刑判決を下した。銃火器を所持していた理由について、「世界大戦に備えるため」と供述している。

およそ100人の警官が3日間にわたり“彼女”の自宅を家宅捜索したところ、2,000発の弾薬、化学防護服、レーション(軍隊用非常食)などが見つかった。元英国軍所属の伍長だった“彼女”は銃火器への執着心も異常に高いようだ。

実は、“彼女”のような考え方は英国や米国では珍しくない。キリスト教用語で、いつか訪れる世界滅亡の日のことを「最後の審判」(doomsday)と呼ぶが、その世界滅亡の日に対して備える人々を米国ではプレッパーと呼んでいる。正確な統計ではないが、一説には米国で300万人以上が核戦争の脅威や世界の終わりに備えて、大量の武器や食糧を備蓄しているとも言われている。

プレッパーは特殊な宗教やイデオロギーを持つ集団ではなく、大災害が起きた後も生活を維持することを目的にしている個人。世界が終った時に大量の武器弾薬が必要になる、という考え方は日本人には馴染まないものだが、世の中にはいろんな考えを持つ人がいるようだ。

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