セーラー服。そう聞くと女子中高生を思い浮かべる人もいるでしょうが、あれはもともと軍服。海軍のセーラー(水兵)用に作られました。
セーラー服の特徴は大きな襟ですが、いったいなぜ、あれほど大きな襟が必要だったのでしょうか。
それには、大きく2つの理由があったと言われています。ひとつは集音効果です。
船の上は風や波、エンジン音などの雑音が多く、人の声が聞き取りづらい環境。そこで、立てた襟を話している人のほうに向けて音を集め、聞きやすくしました。
もうひとつの役目は汚れ防止。海に出ると真水は貴重品ですから、頻繁に洗髪するわけにもいかず、不潔になりがち。髪の毛の脂やフケで服を汚さないようにするため、襟を大きくしたわけです。
日本にセーラー服が入ってきたのは明治時代ですが、女子学生が着始めたのは大正時代。男子が立襟の陸軍式学生服だったので、女子には海軍服がいいだろうということで採用されました。
ただし、最初は制服としてではなく、特定のシーンだけで着ていたようです。制服として定着する前のセーラー服は、何のための服だった?
①体操着
②割烹着
③水着
答え :①
出題:浜川卓也