2014年9月5日未明、愛媛県松山市の住宅で72歳の男性が刃渡り11センチの斧で殺害された。「助けてくれ」という男性の叫び声を聞いた近隣住民が、警察に通報し、駆けつけた警察官は、頭から血を流している男性(72)を発見。現場にいた容疑者の女(64)を殺人未遂の現行犯で逮捕した。

容疑者の女は「結婚を迫ったが断られ、憎くて殺そうと思った」と、犯行を認めている。彼女は内縁の夫がいるにも関わらず、男性に結婚を迫ったという。

65歳の女に手斧で襲われる……のはなんともゾッとする事件だが、実は、痴情のもつれによる高齢者の殺人事件は少なくない。法務省が発表した平成20年度犯罪白書の『高齢犯罪者の実態と処遇』というレポートで、殺人事件の犯行動機について調査を実施。痴情のもつれによるもの全体のうち4.5%だった。

近年では老人ホーム内の恋愛問題によるトラブルも増加中。元気なのは結構だが、何事もほどほどが肝心かもしれない。

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