名古屋の専門学校で食べると下痢をしてしまうといわれている深海魚「バラムツ」を、講師が学生に試食させていたことがわかり、賛否の声が上がっている。
試食させた講師は水族館の飼育員を目指す学科で教えており、深海魚の生態を教える授業で、ゆでたバラムツを希望者に食べさせた。危険性を事前に説明された上で60人中50人が食べたが、不調を訴える生徒はいなかったという。とはいえバラムツは食品衛生法で販売や不特定多数への提供が禁じられており、学校側も講師を批判している。

バラムツはスズキ目の深海魚で、体内の油脂成分が人間が消化できないワックスエステル(ろう)でできている。大量に食べると油脂が肛門から垂れ流し状態になってしまい、下痢や腹痛のほか、皮膚から油が漏れだし、昏睡状態になることもあるという。

しかしそのいっぽう非常に美味で、その味をしってしまうと、オムツをしてまでも食べたくなるともいう。はたしてその禁断の味はどんなものなのだろうか? バラムツではないがその近種でやはり危険な深海魚、アブラソコムツを食べたことがあるという都内在住の男性に感想を聞いてみた。
「南大東島に行った時、居酒屋さんでサービスで出してもらったんです。オヤジさんに『島の外じゃ絶対に食べられないからね。たくさん食べるとすごい下痢になるよ』って、ニコニコしながら注意されましたね。刺し身を3切れだけ食べたんですけど味は、う〜ん……鯨ベーコンというかキレのあるラードといった感じでしたね。別に下痢はしませんでしたよ」
キレのあるラード……美味かどうかは微妙なところのようだ。無理して食べなくても、いいかな。

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