9月28日に千秋楽を迎えた大相撲秋場所。横綱・白鵬が14勝1敗で、31回目の優勝を飾り、元横綱・大鵬の持つ通算最多優勝32回に王手をかけた。

「ただ今場所、白鵬以上に注目を集めたのは、モンゴル出身の怪物・逸ノ城(いちのじょう)(21)。実力はもちろん、初めての遊牧民出身(移動式住居での生活者)の力士ということもあって、注目の存在でした」(スポーツ紙記者)

逸ノ城は大相撲デビュー5場所目の新入幕ながら、横綱・鶴竜を破る快挙。あわや100年ぶりとなる新入幕優勝かと思われたが、白鵬に惜敗。結果は13勝2敗だったが、新入幕力士が13勝するのは、実に47年ぶりの偉業だった。

また、11月に行われる九州場所では、関脇昇進がほぼ確実。新入幕からわずか1場所での三役昇進は、横綱・北の富士など大相撲史上3人目の記録となる。この快進撃に、角界からは称賛の声が相次いだ。

「元横綱・朝青龍は自身のツイッターで、"横綱になるよ!"と逸ノ城の将来性に太鼓判。貴乃花親方も出稽古に来た彼を見て、"相当な逸材です"と手放しで 称賛していました」(前同)

横綱候補に一躍、名乗りを上げた逸ノ城。彼の強さの源は、なんといっても192㌢、199キロという恵まれた肉体だろう。

「白鵬も、出稽古に来ていた高校時代の逸ノ城を見て、"あんなデカイ体の子はモンゴルにはいない"と驚嘆の声を上げていました。実際、白鵬が来日した時点での体重は65キロ。一方の逸ノ城は、すでに130キロもあったらしいですからね」(角界関係者)

その最大の武器である体を作り上げたのが、異常なほどの食欲だという。 「白鵬のもとに出稽古に行った際、稽古後にすき焼き風のちゃんこが振る舞われたんですが、それをおかずに、どんぶり飯12杯も食べ、白鵬も"えびすこ(食欲)がすごいね!"と舌を巻いたらしいです」(前同)

だが一方で、その強さの源である旺盛な食欲が、逸ノ城の横綱への道を阻む"弁慶の泣き所"にもなりかねないという。

「逸ノ城はビールと焼肉、さらにケーキが大好物で、その量がスゴイ。秋場所で勝ち越しが決まったとき、湊親方がお祝いで、逸ノ城と力士数人を連れて焼肉を食べに行ったそうですが、まずジョッキ15杯のビールで喉を潤すと、カルビ20人前をペロリ。締めにはケーキと周りの力士も驚く食いっぷりで、"あいつは3年後、絶対に痛風になる"と、 もっぱらでした」(同)

痛風で休場なんてことだけには、ご注意を!

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