最近、アフリカの若者の間でヘビーメタルが流行っているというが……それを意外と思う人が多いだろう。なぜなら、ヘビーメタルは欧米で生まれ、育てられたジャンルだからだ。
しかし、へビーメタルの源流であるロックというジャンルは、反体制が生んだ若者の感情の叫びでもあるワケで。反体制の制の字を政の字に置き換えてみよう。政府に不満がある若者がいればロックは生まれるんだ……という熱い語りはどうでもいいですね。
ロックがあれば自然にヘヴィーメタルも生まれるワケで。あの中国にだってある。ちなみにコブラという名のバンドは『眼鏡蛇楽隊』と書くのだ……“ヘビ”メタの話なだけにホントに“蛇足”でスマン。
まぁ、ネットで世界中がつながっている御時世である。そのネットを使って音楽を“配信”するということは、ある意味、全世界平等なわけだ。そこに差別は無いワケでアフリカだってメタル人気が高くなっていてもおかしくはない。たとえば、ビールのギネスのキャンペーンＣＭにメタルファッションのバイカーが登場して一部で注目を集めた。ただ、そのファッションはメタルというよりもアジアの仏像に近いものがあったが……。
さて、アフリカンメタル界にもよいバンドはいくつかあり、若者の間で絶大な支持を得ているバンドもあるという。たとえば、Overthrustなんてバンドはビジュアル的にも武闘派って感じがしてカッコイイ。音はテクニカルというよりもプリミティブだが、その荒々しさが逆に心に突き刺さる感じだ。また、Sasamasoというマダガスカルのバンドはボーカルが女性だったりと、まさに老若男女に浸透しているようだ。
「Freedom in the Dark」Overthrust
「Fariseo」Sasamaso
アフリカンメタルが流行っている証として各国のようにフェスもある。『Metal4africa』と銘打たれたフェスには、かなりの数の若者が集まったとか。国の気候同様にアツいアフリカンメタルに注目かも!?
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