吸血鬼といえばルーマニアが本場だが、なんとブルガリア南部の墓で吸血鬼の骸骨が発見された。
見つけたのは「ブルガリアのインディ・ジョーンズ」として知られる、考古学者のニコライ・オフチャロフ教授。骸骨はブルガリアの中世都市遺跡、ペルペリコンの発掘中に見つかった40〜50代の男性のもので、胸に鉄の杭が打ち込まれていたという。ペルペリコンは20年前に見つかった遺跡で寺院や要塞、そして多数の吸血鬼の墓があると考えられており、現在、調査が行われている。

吸血鬼というと人間の血を吸うイメージが強いが、それは数ある特徴のうちのひとつであり、それよりも「一度死んで蘇ったもの」という定義が正しい。吸血鬼になるのは生前に犯罪を犯したり、神や信仰に反する行為をした者とされており、東ヨーロッパでは遺体が蘇らないよう「吸血鬼退治」が広く行われていた。その方法はおなじみの首を切り落とす、心臓に杭を打つ、銀の弾丸で打つ、などであり、この発見された骸骨も「吸血鬼退治」をされたものなのであろう。
ブルガリアではこのように杭を打たれた「吸血鬼」の骸骨がこれまで100体ほど見つかっており、その数は今後も増えるだろうと考えられている。

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