日本初の地下鉄は、昭和2年(1927)に開業した東京の浅草-上野間。距離にして2・2キロ、走行時間は5分足らずという短さでした。

世界初の地下鉄はその64年前、日本がまだ江戸時代だった1863年にイギリス・ロンドンで開業しています。

パディントンとファリンドンを結ぶ6キロの路線でした。地上には建物が乱立してスペースがなかったため、やむなく地下を掘る計画を立てたようです。

しかし当時の人たちにとって、列車が地下を走るなどSFのような夢物語に思えたのでしょう。

計画が発表されたときの世論は冷ややかで、新聞は「空飛ぶ自動車と同じくらいばかげた、常識はずれの計画」と酷評しています。

それでもなんとか開業にこぎつけたものの、この時代の列車はモクモクと煙を出す蒸気機関車。

トンネル内には排煙が充満し、乗客はかなり辛い思いをしながら地下鉄に乗っていました。

地下鉄が電化され、煙の悩みがなくなったのは1896年ですが、世界初の地下鉄電車が走ったのは、イギリスではなく別の国でした。その国はどこ?

(1)フランス
(2)ドイツ
(3)ハンガリー


答え :(3)

出題:浜川卓也

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