好調狙い馬予想 薮中泰人
2週前追い切りで好時計記録 ジェンティルドンナ気配絶好


まずは、関西の有力馬チェックから始めたい。

ジェンティルドンナは、いい体で帰ってきた。春の宝塚記念は昨年もそうだったように、ドバイ遠征のダメージが抜けないのか、体が萎む傾向にある。今年も体を薄く見せていた。9着は力負けではない。

秋は違う。ふっくらと大きく見せているし、筋肉の張りも文句なし。さらに柔らか味のある動きも取り戻している。2週前の16日は新コンビの戸崎騎乗で追われたが、余裕を残して51秒5と、この日の2番時計をマーク。昨年の2週前が52秒9だから調整面でも今年は進んでいる。鉄砲使いだが、良績を残す2走目が、得意の左回りなら昨年並みのパフォーマンスは見せられるか。○評価とする。

エピファネイアは放牧からの帰厩当初は落ち着きを欠いていた。調教も別メニューの形だったが、2週前に福永騎乗で初のコース追い。7F94秒2-3F36秒8は、さすがの脚力だった。「追い切るたびに良くなるタイプ」とは福永。潜在能力は高く一発駆けの可能性は秘めている。▲評価だ。

同じ角居厩舎のデニムアンドルビーは、まだ鋭さに欠ける動き。池江コンビのトーセンジョーダン、サトノノブレスも本来の動きには一息。それならマーティンボロに勢いがある。短期放牧を挟んだが、気配落ちがまったくない。併走で追った2週前追い切りも俊敏にラスト12秒0で先着。新潟記念で馬群を割った勝負根性も魅力で、★評価だ。

◎は関東馬のイスラボニータだ。ダービーで二冠を逃したが、印象的だったのはゴール前で差し返したシーン。ポテンシャルの高さに加え、負けん気の強さも超一流だ。秋初戦のセントライト記念はダービーより6キロ増。体に厚みを増し、たくましさも加えていた。距離面を考えれば天皇賞の選択は正解に出る。

あと、関東馬では好仕上げのフェノーメノに、秋2走目のスピルバーグも押さえたい。

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