体の中を生きた虫が這い回る……まるでホラーの世界の話だが、現実にそのような事件が起きてしまった。

この恐怖体験をしたのは、オーストラリアに住む21歳の男性。彼がバリ島をバケーションで訪れた際、自分の腹部に虫にでも刺されたかのような、赤い傷があることに気づいた。バリで病院に行ったところ、やはり虫刺されと診断され、抗ヒスタミン剤を処方されたという。しかしその傷は消えず、それどころかだんだんと首に向かって伸び始めた。不審に思った彼は帰国後、再度病院で診察を受けたところ、なんとクモが体内にいたことがわかったのだ。

このクモはバリ島滞在中に盲腸の傷跡から体内に侵入し、皮膚の下を移動していったとのこと。幸いにして摘出に成功したが、その大きさはマッチ棒の先ぐらいの大きさだったという。ちなみにこの男性、地元の友人から「スパイダーマン」というアダ名をつけられたとか……。

傷跡から侵入するというのはまれな例だが、耳などにクモなど小さい虫が入り込んでしまうことはしばしば起こる症例だ。このような時は無理に取り出そうとするとさらに奥に入ってしまったり噛みついてくる場合があるため、まずは虫の入った耳を上にして寝て、出てくるのを待つのがよい。もしこれで出てこなかったら耳に水やベビーオイルを注げば、窒息しそうになった虫が自然に出てくる。もちろん病院に行けるなら、自分でなんとかしようとせず、すぐ行ったほうがいいのは言うまでもない。

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