毎年10月31日、街にコスプレした人々が溢れかえるハロウィン。最近は魔女の衣装だけでなくマリオなどのキャラ物も増えていて、もはやなんでもありのコスプレパーティーになっているが、その起源をご存知だろうか?
ハロウィンはもともと古代ケルト人の祭りが起源とされており、秋の収穫を祝って悪霊を追い出す、宗教的な意味合いの強いものだった。10月31日に行われるのも、古代のケルト社会ではその日が1年の終わりとされていたためだ。その夜には死者の霊が訪ねてくると考えられており、一緒に現れる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面をかぶったのが、コスプレのルーツなのだ。
またカボチャを用いるのも、もともとは魔除けの焚き火がルーツだ。時をへるに従い、収穫物であるカボチャの中身をくりぬいたランタンに変容していったのだ。
そのハロウィンがヨーロッパからアメリカに渡ったのは1800年台。ケルト人の血を引くアイルランド人やスコットランド人がアメリカへ移住し、じょじょに全米各地に広まっていった。YouTubeではその当時と思われるハロウィンの仮装画像が公開されているのだが、これがなんとも土俗的な雰囲気でコスプレパーティーなどとは程遠い不気味さなのだ。よく考えれば、もともと悪魔を追い払うための被り物なのだから、当然とはいえるのだが……。とにかくこの画像を見れば、ハロウィンとはもともとなんであったのかが、一発でわかるだろう。

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