お騒がせな爆発ネタが相次ぐ中国で、今回燃え上がったのはある大学生の恋の炎——事件の詳細はこうである。

今年10月、遼寧省(りょうねいしょう)の大学で、1人の男子学生が同校の女子学生に告白する際、花火を打ち上げるという“サプライズ”を計画。当日は大勢の野次馬がスタジアムに集結し、この告白の瞬間を見守っていた。しかし、この日は空気が乾燥しており、花火の火は瞬く間に観覧席近くに引火、高さ3〜4メートルまで燃え上がり、真っ赤な火の手がスタジアムを覆った。消火には1時間余りを要し、火災の被害は300~400平米に達した。幸い死傷者はでなかったが、学校外にあったトウモロコシ畑は完全に灰燼に化したという。
まさに「燃え上がるほどに君に夢中アルよ!」な炎上事件であるが、付け加えたいのは、告白相手の女子学生の存在。なんとこの日、現場には現れないというまさかの“逆サプライズ”を起こしてくれた。つまり恋の炎はあっという間に鎮火したというわけ。ギャフン!

花火もそうだが爆発は中国のお家芸といっても過言ではない。テレビ、バキュームカー、ゆたんぽ等、とにかくよく爆発するので、ネットでは“チャイナボカンシリーズ”ともいわれ、専門の記者も存在する。とくに電気製品が頻繁に爆発するのだが、これは中国における電圧の不安定さと家庭機器の耐性が関係しているらしい。この頻発する事件をうけて、中国共産党系サイトでは「テレビを爆発させない3つの方法」まで掲載されるほどだ。

しかしテレビの爆発ならまだありえる事件だが、中国では爆乳ならぬ、おっぱいが爆発したこともある。
事件は2011年6月。30代の女性が授乳中に右の乳房が急に平たくなり、中で液体が動く感じがしたので受診したところ、「豊胸手術で埋め込んだバッグが破裂している」といわれたのだ。バッグが破裂した直接の原因は不明だが、乳腺の発達で圧迫された可能性があるという。病院は母乳にバッグの内容物が混ざる恐れがあるので粉ミルクを使うよう指示。再手術も授乳期が終わるまではできないと説明した。
それにしてもお母さんはいうまでもないが、一番驚いたのはおっぱいを飲んでいた赤ん坊だろう。生まれていくばくかで爆発大国の洗礼を受けた赤ん坊の将来はいかに!?  今回の大学生よろしく、愛の告白に花火を打ち上げるようになってしまうのだろうか?

恋する相手は現れず、むなしく終わった今回の花火事件。とはいえチャイナ魂に乗っ取ったアツイ爆発であったと、日刊大衆的には評価したい!?

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