先日の独立騒ぎや朝の連ドラでもおなじみの英スコットランドから、「お宝」発見の一報が舞い込んだ。

発見したのは、47歳の元実業家デレク・マクレナン氏で、スコットランド南西部の教会の深さ約60㎝の地中から掘り出したという。同氏は、地中に埋まった金属の探索を3年前から始め、これまでにも中世のコインなどを発見しているらしい。

さて、今回発見された「お宝」だが、なんと1000年以上も前の「バイキング」が残した財宝で、その数は100点以上にのぼる。ほとんどが9~10世紀頃のもので、ブローチや指輪など金の装飾品や銀塊などがザクザク。現在、発見現場での確認作業と保存が進められているという。

そもそも「バイキング」とは、9~11世紀にスカンジナビア半島やバルト海沿岸に住んでいた人々を指す。彼らはもともと農民や漁民であり、手工業にも長けていた。しかし9世紀以降、人口増加などもあって船に乗って移動を始め、主に交易を生業としていたが、中にはブリテン島やヨーロッパの沿岸地帯を襲って略奪をする者もいた。河川を遡って内陸まで進出し、財産を蓄えていた教会や修道院が襲われたらしい。 

今回の「お宝」の中には、現在のドイツにあたる地域のものと見られる、装飾を施した純銀のキリスト教の十字架や中身が入ったままの銀製ポットなどがある一方、アイルランドで魔除けとして使われていたと見られる伝統の品々などもあり、「バイキング」が欧州の広い地域と繋がりがあったことを示す貴重なものというから、さらに興味がそそられる。

バイキングたちとの闘いに明け暮れてきたスコットランドに眠っていた「お宝」。連ドラに負けない、ドラマとロマンが詰まった発見だ!

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