データ予想 須田鷹雄
牡馬相手でも実績ある馬が◎ 重賞2着2回ラキシスで勝負


エリザベス女王杯で買う馬を選ぶ際に一つの参考となるのが、「牡馬相手に良績があるかどうか」だ。
牝馬には牡馬相手でもパフォーマンスを発揮できるタイプと、牝馬戦でのみ強いタイプがいる。
エリザベス女王杯は牝馬戦だが、不思議と、「牡馬相手でも戦える」タイプが強い。印象的なのが09年。この年は11番人気のクィーンスプマンテが勝ち、12番人気のテイエムプリキュアが2着。3着は人気のブエナビスタだったが、馬連は10万円以上、3連単は150万円以上の高配当となった。

展開が大きく左右したレースだったが、この年の出走馬を「同じ09年、エリザベス女王杯より前に牡馬相手のオープン特別・重賞で馬券に絡んでいた馬」という条件でふるいにかけると、残るのは1~3着馬とカワカミプリンセスの4頭だけ。08年以前の実績を加えてもサンレイジャスパーが追加されるだけで計5頭。馬連10点・3連単60点で高配当が手に入ったことになる。

もちろん、これは極端にうまくいった例だが、牝馬同士に序列をつける際には一つの基準になろう。今年の登録馬で、昨年1月以降に「牡馬相手のオープン1~3着」がある馬は8頭。重賞に限ると6頭だ。その中から、◎ラキシスに注目したい。昨年の2着馬だが、1000万勝ち直後の3歳馬がこのレースで馬券に絡むというのも、かなり珍しいケースだ。それだけ、レース、コースに対する適性が高いと考えられる。

今年は牡馬相手に重賞2着を2回記録し、今回と同コースの京都記念では3着馬にアタマ差の4着。ヴィクトリアマイルが距離不足もあって大敗したが、この距離ならば好走できそうだ。○にフーラブライド。今年1月には京都外回りの日経新春杯で3着。前走の京都大賞典は7番人気7着と普通の敗戦だが、この馬は休み明けがダメなタイプなので気にする必要はない。▲にアロマティコ。牡馬相手の巴賞に優勝。脚質的に展開待ちのところはあるが、この馬に向く流れならば、直線平坦が追い風となる。

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