「2006年以来の日米野球とはいえ、この来日メンバーじゃね……シーズンオフの"お祭り"にもならないですよ」
11月12日より京セラドームで8年ぶりに開催される日米野球。だが、スポーツ紙デスクはのっけからこう嘆いてみせた。
かつてはメジャー328勝のロジャー・クレメンスのような超一流も名を連ねたが、今年、来日する「MLBオールスター」を見ると、小粒な印象は拭えない。
「"本当の一流"と言えるのは、野手陣ではマリナーズのカノとロッキーズのモーノーぐらいでしょう。一方の投手陣は、今季15勝を挙げたマリナーズの岩隈がエース。4勝4敗のカブス・和田毅まで選出されていますから(苦笑)。まあ、メジャー側にとっては、試合よりも"金の卵"探しのほうが重要ですからね(笑)」(前同)

一方、日本代表の小久保裕紀監督にとっては、「小久保ジャパン」の真価を問われる場。
「今回、小久保監督は次回2017年のWBCを見据えて、若くて生きのいい選手を選んだ。会見では日ハムの中田翔の4番起用を明言し、期待する選手として、巨人・小林誠司、ヤクルト・山田哲人、ソフトバンク・柳田悠岐の名前を挙げていました」(球界関係者)
それ以外の代表選手を見ると、投手では則本昴大(楽天)、西優輝(オリックス)、打者では今宮健太(ソフトバンク)、坂本勇人(巨人)、丸佳浩(広島)らの名前が並ぶ。
「加えて、糸井嘉男や内川聖一らベテラン勢もいる強力布陣です。ただ、この時期の試合でモチベーションを高く保つのは、なかなか難しい。お客さんが入った昔はオフのいいバイトでしたが、今は驚くほどギャラも安いですしね」(前出・デスク)
だが、そんな中で意気込みがまったく違う選手がいるという。
「来季、ポスティング移籍を目指す前田健太です。今回メジャー側で参加する岩隈も、かつて日米野球での好投により、メジャー移籍を引き寄せました。ここで活躍すれば、商品価値がグッと上がりますから、やる気が違いますよ」(前同)

一方、メジャー側が"金の卵"とばかりに熱視線を送る日本人選手がいる。
「国内FA権を取得し、ポスティング移籍も可能なオリックスの金子千尋、そして、日ハム・大谷翔平と阪神・藤浪晋太郎が要チェック選手として挙がっているそうです。メジャー関係者は"カネコは移籍金3000万ドル(約30億円)、オオタニならタナカレベル(移籍金50億円)"と言っていた。意外だったのは藤浪の評価で、"体重を増やして球速を上げれば、3000万ドルの価値がある。第二のダルビッシュになれる"とも語っていました」(前出・球界関係者)

3人合わせれば、驚愕の100億円超え。メジャーに行きたくなるのも仕方がないところ!?

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