好調狙い馬予想 薮中泰人
凱旋門では負けて強しの内容ハープスターが3歳牝馬V!


3連覇を狙うジェンティルドンナは角馬場を中心に入念な調整。レース2週前は11月12日に坂路で58秒5の初時計、昨年とまったく同じパターンだ。まずは順調と判断していいが、肝心の馬体は心なしか張りに欠ける感じがある。これは年齢から来るものだろう。
前走の天皇賞も絶好のポジションで流れに乗ったものの、直線は切れずに2着が精いっぱい。昨年より"戦力"が落ちた気がする。今年の評価は押さえの△。
◎はハープスター。帰厩後の初時計は11月12日の6F90秒2-3F43秒3。15日にも同じCWで5F76秒0-3F44秒3の時計を出した。これでレースまでの残り2週、攻め込める態勢が出来上がったと見る。

冬毛は少し出ているが、昨年の同時期と比べれば馬体は太くないし、気持ちも前向き。1週前追い切りでさらにピリッとしてくるだろう。6着に敗れた凱旋門賞は大外から目立つ伸び脚。脚力は古馬相手でも通用する。3歳牝馬Vの可能性に賭けたい。

相手本線は天皇賞より、ここが本番の組。○フェノーメノはひと叩きで重さが抜けたし、13日の初時計が6F86秒0-3F40秒1と、早くも本気モード。大きな変わり身があっていい。▲デニムアンドルビーは昨年のジャパンC2着馬。重めに作った前走から、この中間はムダ肉が取れ、動きやすい馬体に変化。今年も一発駆けが怖い存在だ。

3歳牡馬コンビではワンアンドオンリーより、イスラボニータを重視。天皇賞・秋は早めのポジション取りが裏目に出たが、今回はベストコンビの蛯名に手が替わる。張りのある馬体をキープしており、V争いに加わってくる。

問題はジャスタウェイの取捨だが、栗東帰厩が11日と遅くなり、13日の坂路57秒5、16日のCW56秒7と急ピッチの仕上げだが、この時点ではピリッとした感じがまだない。レースまでどこまで上積みしてくるのか。今回は△評価。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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