「解散風に吹かれて、とんだ"勘違い"をこじらせているんじゃない?」こう自民党内で囁かれているのが、舛添要一・東京都知事(65)だ。

消費税10%引き上げの延期を表明した安倍政権は、異例の年の瀬解散を18日に表明。永田町は大忙しだが、「舛添知事は、11日の定例会見で"外から見ていると(解散報道が)全部誤報だったら面白いな""消費税を上げるときは、経済状況を見ての判断と言うに決まっている"など、解説者気取り。誰のおかげで都知事になれたと思っているのか。少しは自民党に恩返ししたらどうなんだ」と、ある自民党中堅議員は怒り心頭だ。

それも当然で、今年2月の都知事選では、安倍首相を筆頭に、当時、高支持率を誇った安倍政権の閣僚が舛添知事を応援。それを追い風に知事職を得たにもかかわらず、いざ、自民党が選挙の段になって、この態度では、反発を買うのは言うまでもない。

しかも"高みの見物"は選挙に限らず、東京都小笠原村周辺海域で問題になっている中国船籍による赤サンゴ密漁に対しても同様。「海上保安庁、国土交通省の傘下で動いてもらうしかない」、「実際の政策の手段は国が持っている」と責任放棄ともとれる発言。
「都内で起きている問題なのに"我関せず"では、なんのための都知事なのか。"外交問題は国の責任だから"と言い訳するのなら、海外出張に大金を使うな!」(都議会関係者)

実は、赤サンゴ問題が国内で紛糾する最中の10月27日~11月2日、舛添知事は1週間にわたってロンドンなど欧州を訪問。まさに、職務放棄なうえ、「ロンドンでは、最低でも10万円、最も高い部屋なら100万円前後もする超高級老舗ホテルに宿泊。しかも同行したSPや秘書まで泊まらせ、出張費用は1億円にも達するというんだから、何様のつもりか。都の条例で、知事の出張宿泊の上限は2万6900円と定まっているのに」(前同)

地方の首長が、1週間で1億円の出張に行くとは驚きだが、かねてから舛添知事の外遊には批判の声が上がっていた。
「7月には韓国を訪問して朴槿恵(パククネ)大統領と会談し、"(韓国の歴史認識を)安倍総理大臣に伝える"などと、あたかも総理代理かのような態度と対応。都民の税金を使って、内閣の専権事項である外交のマネ事をするわ、韓国の超高級ホテルに宿泊するなどし、たかだか2泊3日出張に1000万円以上の費用をかけるなんて、どういう神経なのか」(別の都議会関係者)

ある時は解説者で責任放棄。またある時は首相かのような振る舞い。舛添知事は何がしたいのか?

本日の新着記事を読む