好調狙い馬予想 薮中泰人
3連勝中インカンテーション筋肉で厚み増した充実ボディ


目下、3連勝。勢いに乗っているインカンテーションが中心だ。
3連勝の中で、とりわけ強さが光ったのは前走のみやこSだ。位置取りはいつもより後ろの3角10番手。4コーナーでも8番手にいたが、直線の弾け方が違った。見る間に差を詰め、残り100メートルで勝負を決めていた。有力馬に先行勢が多い今年の組み合わせ。切れを増したこの末脚が大きな武器になる。
決め手強化につながっているのが充実一途の馬体。前走のレース後に「去年とは馬が違う」と羽月師も話したが、全体に筋肉量を増し、特に肩、腰回りの厚みが素晴らしい。レース2日後のプール調教から始め、翌週の20日に坂路で53秒5をマーク。攻め込める状態を早くも作っている。本番の舞台はより動ける左回り。[5011]と5着以下がない抜群の成績。中京コースでも2度勝っている。鞍上も今秋、スプリンターズSで初GⅠを制した大野。
相手本線はコパノリッキー。しんがり人気で制した2月のフェブラリーSだが、その後も、かしわ記念、JBCクラシックとタイトルを重ね、敗れたのは2000メートルで折り合いを欠いた帝王賞2着だけ。どっしりと厚みのある馬体は崩れようがない好状態だ。

3番手の▲はホッコータルマエ。ドバイ以来の実戦を叩いて、気配がぐんとアップした。本来の力感あるフットワークが戻り、気合面でも変化が出ている。大きく変われる2走目だ。
ローマンレジェンドにも注意がいる。夏のエルムSで復活Vを飾り、その後はここ一本に目標を定めての調整。1800メートルの距離を意識して坂路中心にびっしり乗り込んできた。左回りの日曜日にもコースで時計を出し、藤原英厩舎らしい手をかけた調教メニューにも魅力がいっぱい。あとクリソライト、クリノスターオー、ワンダーアキュート、カゼノコが連下の扱い。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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