美和 今回のご相談は、宗男先生と同世代の読者の方からです。この方は年金生活の方みたいですが、永田町では「妖怪」とは言いませんが、もっと高齢の方も今回の総選挙に出馬されていました。

宗男 いちおう自民党の比例での定年は73歳。小選挙区はもっと上ですが。公明党は、すべて66歳ですから、“組織として若い”というのも強さの秘訣のひとつです。「明日の日本」を創っていかなくてはならないのに、「明日の自分」の健康が心配な方が選挙に出ても困りますよ(笑)。

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美和 宗男先生は「議場で倒れるまでバッジを付ける」というイメージがあるのですが・・・。

宗男 私は、2年半後の「公民権停止処分」が解除されたら、今一度“男の勝負”をします!その選挙で結果を出して、そしていずれは次の世代に道を譲りますので、若い人たちに頑張って欲しいと思っていますよ!!

美和 総選挙の熱気冷めやらぬ宗男先生です!では、本日のご相談です。

~年金生活者 67歳 男性の方からのご相談~
拝啓 宗男先生。結婚30年になるのですが、最近ウチの女房と料理の好みが合わなくて困ってます。年も年だし、自分は魚を中心とした和食やあっさりした料理が食べたいのですが、女房はイタリアンだの洋食系の脂っこい物が好きなんです。最近はワイン教室とやらにも通いだして、ますますコッテリした食べ物が食卓に並びます。「俺の好きな物を作れ」と言っても、別々のモノを作るのはめんどくさいし不経済だと。まだ子供が育ち盛りだとかでなら解るんですが、もう子供たちも家庭を持っていて別居していますし、いままで子ども中心で合わせてきたんだから、そろそろ好きな物が食べたいです。

宗男 このご相談者の方の年齢でいえば、たぶん奥さんの方もそんなに若いわけではありませんよね?「脂っこいものが好き」とは、身体が若いんですかね??これはね、ズバリ!ご相談者の方、貴方がたまには料理を作ることです。そして自分の食べたいモノを作ればいいんです!!

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美和 宗男先生と同世代の男性の方ですから、「男子厨房に入らず」ではないにせよ、料理をしたことがない世代なのでは?

宗男 そんなことありませんよ!私だって北海道の足寄から出てきたとき、下宿やアパート暮らしの経験がありますから、料理だってしましたよ。だからたまにはご主人が料理を作るとか、家庭サービスもすることです!!そうすれば奥さんのサービスもよくなります。“夜の方”も(笑)。

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美和 なるほど(笑)。宗男先生は、上京された時どんな生活だったのですか?

宗男 私は、中山さんというお宅のひと間を借りて下宿していましたね。大きな共同の炊事場がありました。そこで何をいちばん作ったかといいますと、インスタントラーメンですね。当時はカップのがまだ無かったから、鍋を使いました。(しみじみと)

美和 宗男先生は、食べ物はどんなものがお好きなんですか?

宗男 私は、なんでも食べます!

美和 なんだかわかるような気がします(笑)。

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宗男 昔から贅沢できるような立場ではありませんでしたからね。「口に入ればご馳走!」その気持ちは今でも変わりません。

美和 宗男先生は、仕事も食べるのも早そうですよね。

宗男 早食いが災いして胃がんになってしまったのかなぁ・・・。でも昔は肉なんかあまり食べられませんでしたから、中川一郎先生の秘書になって肉を食べられたのは本当に嬉しかった!北海道は豚肉文化ですから、牛肉を食べられる喜び!!すき焼きに“牛肉”が入っているんですから!!!今でも忘れません「赤坂ホテルニュージャパンのすき焼き」中川先生にご馳走になりました。

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美和 ご相談者の方は年金生活ですが、今「老後破産」とか言われ、あと残りの20年をどうやって暮らすか。いうことも不安な要因ですよね。

宗男 おそらくご相談者の方、立派に仕事を勤め上げ、今はかなりの年金をもらっているのかな?生活にも余裕があるのかもしれません。 でも私はね、週に2、3日でも働きに行った方がいいと思います。 そして気分転換に、好きな物を食べに一緒に外食に行くのもいいかもしれません。

美和 そうですね。「濡れ落ち葉」で、奥さんの一挙手一投足が気になってしまうかもしれませんしね。

宗男 それに若い頃を思い出して料理をしてみるということは、身体も若い時を思い出します。それで、奥さんにサービスしてあげることですよ。

美和 いろんな“サービス”ですね?(笑)

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宗男 家庭内でも“上から目線”で「あっさりしたもの作れ!」と言ったってダメですよ!奥さんから「夜も使い物にならないくせに!」と言い返されてしまいますよ(笑)。

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美和 ちなみに宗男先生の奥様は?

宗男 これが贅沢でないんですわ!実にありがたいことです。「肉よりも魚」「外食よりも家で作って食べる」ほうが好きときてる。たまに「外で食べよう」と連れ出しても、お蕎麦とかパスタがせいぜいですからね。

美和 ごちそうさまです(笑)。では、今回のご相談への回答をまとめますと、家庭内で不平不満を思うよりも、まず自分で妻のためにしてあげる!ということですね。「愛はもらうものではなく、与えるもの」という精神が家庭内でも必要ということですね。

宗男 そう!そしてどんな時も「口に入ればご馳走」という、食べ物に対しても慈しみの精神を忘れないことです!

宗男・美和 一件落着! 困った時は「ムネオ先生に訊け!」

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鈴木 宗男(すずき むねお)プロフィール
1948年1月31日生まれ
政治家。北海道出身。拓殖大学政経学部在学中より、故・中川一郎元衆議院議員の秘書を務める。1983年に自由民主党より出馬し、衆議院議員に初当選。防衛政務次官、外務政務次官などを務める。
また1997年には国務大臣として北海道開発庁長官、沖縄開発庁長官を歴任。2002年に自民党を離党。
2005年には新党大地を結成。代表となり、その年衆議院議員に返り咲く。防衛・外交の論客として鳴らす一方、その人情味溢れ、愛されるキャラクターは、歌手の松山千春をはじめとしてシンパが多数。ムネオの愛称でも知られる。
娘は衆議院議員の鈴木貴子。

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