11月28日に静岡県熱海市で行われた巨人軍納会。宴が始まるや、会場となった大広間に緊張が走った。
「冒頭、桃井恒和球団社長が"悔しさを忘れずに日本一を奪回する"と宣言すると同時に、"グラウンド外では歴史ある巨人にふさわしくないタガの緩みが見受けられた。各人が反省し、自覚を持ってもらいたい!"とクギを刺したんです。もちろん、グラドルとの不倫スキャンダルが報じられた阿部慎之助を念頭に置いたもの。阿部もバツが悪そうに、うつむいてましたね」(スポーツ紙記者)

来季は一塁手へ転向し、打撃に専念する阿部。だが、今季の成績不振とスキャンダルにより、チーム内での求心力は急降下している。結果、阿部に切られていた"ある約束手形"まで、白紙に戻されたという。
「監督の座です。阿部は、ナベツネさん、長嶋茂雄終身名誉監督以下、球団首脳から将来の監督を約束されていたんですけどね……。同じような"手形組"が高橋由伸。由伸と阿部は未来の監督候補として、その座を争う好敵手でしたが、今回の件で由伸が完全にリード。来季から由伸が打撃コーチ兼任になるのは、"入閣"への布石です」(前同)

来季、原辰徳監督は2年契約の最終年を迎える。第1次政権も合わせれば、すでに11年も監督の座に座る原監督は、心身ともに限界を迎えつつあるという。
「原監督の本音では、来年いっぱいで辞めたかったんですが、実は、次期監督に内定している松井秀喜がなかなかウンと言わずに困っているとか。もう一度2年契約を結び、2017年オフに松井にその座を譲る考えのようです」(前出・記者)

その松井秀喜監督誕生に誰より燃えているのが、長嶋終身名誉監督だ。
「松井が原監督の次というのは既定路線で、巨人の誰もがウェルカムで待っています。しかし、松井は来季のコーチ就任すら断ったそうです」(巨人OB)
コーチ就任=数年後に監督就任となるため、「もう少し、ゆっくりしたい」というのが松井の本音だという。

「ミスターはね、自分が元気なうちに"松井監督"をとにかく見たいんです。だから、会うたびに"早く監督をやれ""お前が強い巨人軍を復活させろ"とハッパをかけています。"コーチ経験もなしに監督をするのは不安"と松井が漏らしても"失敗してもいいんだ。俺だって1年目は最下位だったが、翌年、優勝して跳ね返したんだ"。松井も神妙な顔で聞いていましたよ」(前出・巨人OB)
ミスターの説得で、松井監督、ついに誕生か?

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