歌手の沢田知可子(51)が、90年発表のヒット曲『会いたい』作詞を担当した沢ちひろ氏から著作者人格権侵害で訴えられたことを、8日発売の「週刊現代」が報じている。
「小学生の頃に亡くなった母親を思って作った曲」だと主張する沢氏は、一方で「沢田さんは(『会いたい』を)自分の体験談のように話している」と指摘。その上、昨年9月には沢田がバラエティ番組で替え歌『安定したい』を歌唱した場面を目撃してしまい、「沢田さんは歌詞に敬意を抱いていないんだ」と感じたという。

この「安定したい」の歌詞、内容は以下のようなものである。

「曲が売れた収入で 目黒のマンション手に入れ すぐにバブルがはじけた」
「カラオケみんなが歌って いっぱいお金入るって全くウソじゃない 歌手は一銭ももらえない 泣きたい」

なるほど、『安定したい』思いを表すような詞である。また今年7月に沢田が発表したアルバムには、『会いたい』冒頭に英語のコーラスを入れた『会いたい with INSPi』が収録されたそう。こちらに対しても、沢氏は著作者人格権侵害で沢田を提訴している。

これらの状況を受け、沢田は8日にブログを更新。「報道を観て大変ショックを受けております。今回の事を真摯に受け止め、日々精進して参ります」と、心境を綴っている。

いやはや、思い入れや感情が交錯した複雑な騒動である。外野から口を挟むのも憚られるが、ライター・下井草秀氏によるツイート「死んだ彼氏に『会いたい』のが沢田知可子、元旦那に『会いたくない』のが沢田亜矢子です」には、感銘を受けた。座布団一枚に値するつぶやき。最上級の敬意を表したい。

(寺西ジャジューカ)

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