寝ている人が主人公の物語といえば、日本では「三年寝太郎」が有名です。毎日寝てばかりで、村人から「寝太郎」とバカにされていた男が、ある日ムックリ起き上がり山へ向かい、頂上から大きな石を落とします。すると、その石が崖崩れを引き起こして川の流れを変え、村に水が届くようになりました。寝太郎は怠けていたのではなく、どうすれば村を干魃(かんばつ)から救えるかを、ずっと考えていた……というお話です。

外国では「眠れる森の美女」。一般的には、魔法で眠らされた美女が、王子のキスで目を覚まし、幸せに暮らすというストーリーですが、これは近代の道徳に合わせて改変されたもの。オリジナルとは、かなり内容が違うと言われています。
イギリスの社会学者が発表した「真説」によると、元の民話では、王子は眠れる美女を見て欲情。その場で強姦し、一人で城に帰ってしまいます。美女はその後も眠り続け、眠ったまま子どもを産むんだとか。

美女を目覚めさせるのも王子ではありません。さて、元の話では誰が王女を目覚めさせる?

(1)妖精
(2)漁師
(3)赤ん坊


答え :(3)赤ん坊が美女の指を吸い、魔力を持った木片を吸い出した。

出題:浜川卓也

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