好調狙い馬予想 薮中泰人
ゴールドシップ気配絶好だが 折り合うならエピファネイア


まずは、前走・JCの上位組のチェックから。
スミヨン騎乗で圧勝したエピファネイアは激走のダメージを考慮してか、遅い立ち上がり。角馬場でのハッキングのあと、12日に坂路で大き目のキャンター。13日に62秒3、14日に60秒6で2週前調整を終えた。
馬体には萎んだ感じがなく、ダメージは最小限。JC時がそうだったように、最終追い切りで折り合ってラストを伸ばせるなら期待度は高まる。評価は○。

2着のジャスタウェイはJCの追い切りが低調だったが、実戦で変わった。これが底力の凄さだ。有馬出走にいいイメージを描けなかったが、レース6日後に早くも坂路で調整を開始。2週前追い切りの10日に57秒2を併走でマーク。14日にも59秒1- 12秒9の時計が出せた。シンの強さを感じさせる。さすがに上積みまでは望めないが、今回も▲程度の評価は必要だ。

4着のジェンティルドンナは天皇賞・秋、JCと弾けなかった。これが5歳牝馬の今の力か。秋3走目になるし、パフォーマンスが2割は落ちる右回りコース。今回は無印でいい。

◎はJCをパスしてここに備えたゴールドシップだ。ふっくらと見せるいい馬体で帰ってきたし、すこぶる順調な調整過程。4日の初時計が坂路でいきなり53秒7を併走でマーク。1週後の10日にはCWで3頭の併走追い。先行する2頭を追いかける形から3馬身の先着。7F96秒6-3F37秒8の速い時計をマークした。須貝師も「具合は相当にいい。動きも抜群。このあとスイッチを入れると、いい感じに仕上がる」と状態に太鼓判を押す。1、3着の結果を残す前2年の有馬記念。鞍上は、春の阪神大賞典でハミがかりが良かった岩田だ。"気持ち"が乗るなら7頭目の有馬記念2勝が見えてきた。

あと★は前走が走っていないデニムアンドルビー、気配上向きのフェノーメノ。ウインバリアシオン、ラストインパクトにも△評価。


(日刊ゲンダイ大阪記者)

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