子どもの頃、誰もが一度は試したであろうスプーン曲げ。そんな念力や超能力を誰でも使える未来はすぐそこに来ている!?

京都の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は4日、脳の活動を読み取って家電を遠隔操作する技術の開発に成功したと発表した。従来の手法よりも簡単に遠隔操作できるようになったとのこと。

この手法は「ネットワーク型ブレイン・マシン・インターフェース」と呼ばれ、脳波や血流からその人の念じていることを識別して、家電に命令を送る仕組みだ。

すでに実際「念力」で動かすことも可能で、実証実験ではテレビの方向に腕を伸ばしただけでテレビのスイッチを入れることに成功している。ただし、スイッチが入るまでに17秒かかっているとのことで、このあたりにまだまだ改良の余地があるのだろう。

なんだか怪しい感じもしないではないが、この研究に参加しているのは島津製作所、NTT、積水ハウス、慶応大学など有名どころばかり。いたってマジメな研究で、高齢者や体の不自由な人向けのサービスとして2020年の実用化を目指している。

従来型の手法では脳内で強く念じたり、特別な訓練が必要だったり、「念力」を発動するのに個人差があった。今回の新技術ではそのあたりも解消されていて、万人向けになったとのこと。

じつは脳波を読み取る商品はすでに発売されている。「necomimi ネコミミ型コミュニケーションツール」というアキバ系のおもしろグッズだが、集中とリラックスの脳波を読み取って頭に着けた猫耳が動くというシロモノだ。

脳波でモノを動かせるようになると、体は消滅しても脳だけは生き続ける、SFみたいな世界が実現するのかもしれない。

本日の新着記事を読む